普段から収納したいものをイメージして収納の有無を確認する。
間取り(平面計画)は実際出来てからでないと解りずらい部分があります。
かといって、出来てから後悔してもどうしようもありません。
なので、実際のスペースでの実感、そのスペースに何を置くのか
どう使うのか?・・をイメージして考え、確保していく必要があります。
いろいろ考えて家造りをしているけど、実際問題、失敗することがあります。
なので少しでも、そのリスクを減らすために実際、家を建ててからの失敗談を集めてみました。
失敗しないための収納計画の仕方を後で説明していますが
基本的にはこれをイメージして計画をしましょう!
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※使用スペースのイメージ
・スペースをどう使うのかイメージする。
・物が増えた時に収納出来るスペースはあるのか。
・そもそも、今あるものを収納できるスペースはあるのか。
・使用用途は何か。(何を収納するのか)生活製品・書類、雑誌・衣類など
・共用で使う物置きスペースは必要か?必要ならその大きさは?
単に収納スペースの使い方と言ってもいろいろだと思います。
その辺をじっくり考え計画する必要があります。
新築住宅で悩んでいる方を徹底サポート 今の時代はネットが普及し、住宅、建築、不動産にまつわる情報があふれています。 いろいろな情報の中には、参考になるものやならないもの 正しい情報、間違った情報がたくさんあります。 これから家を[…]
よく聞く失敗事例ランキング(収納編)
失敗体験
- 玄関又はリビングにコート用クローゼットを設置すればよかった。
(玄関収納にもコート掛けがあるのでいいと思っていましたが、実際足りないので
玄関、リビングにコート掛けなどを壁に打って使用している)
- 玄関収納(下駄箱セット)を天井の高さまであるトール収納とした。
(全面収納なのでたっぷり物が入る、と思っていたが、小物やちょっとした絵などを飾りたい
宅急便などのサインをする場合などを考えると、ちょっとしたカウンターが欲しくなった)
- 各部屋のクローゼットは建築屋さんが提案したスペースをそのまま受け入れた。
(自分の服の量、他小物などの量を把握していたつもりで良し!としていたが、納めてみると
全然入らなかったので余分にスペースを確保するべきだった)
- 階段下の物入があって大変活用しているが暗い
(実際、物をいれてみると大変便利ですが・・・入れるときには違和感がなかったのですが
入れた物を探して取り出すときは暗くて見えない!照明器具を設置するべきだった)
- 大型収納としてロフトタイプのスペースを設けた
(今のところは問題ないのですが、足を痛めた時に思ったのですがハシゴを使って昇降しなければ
ならない・・・年をとった時に物を持ってハシゴを上るなんて怖くて出来ませんよね)
- パントリーの奥行きや、スペースの配置をもう少し考えればよかった
(小さい食材が奥に隠れてしまい、取り出すときに探す手間がかかってしまう。もう少し
棚の奥行きを考えて設置するべきだった。、又スペースの位置は台所からのアプローチが多いので
だ玄関ではなく台所に隣接すればよかった)
- 居間の壁面に収納が多いと便利だと思い収納スペースを十分にとった
(収納スペースには問題がなかったのですが、テレビ、その他の家具を壁面に設置することが
できなくなり、家具の配置計画をして収納スペースを確保するべきだった)
- 大型収納を作ったので十分だと思った
(自分が入るスペース、点検口などで、デットスペース思った以上に出来てしまって有効に使えなった)
チェックポイント
- 図面収納スペースに坪数ではなく幅、奥行きの寸法を記入し実際の仕上がり寸法を把握すること。
※実際の寸法が解らない場合は業者に聞くといいです - 収納したいもののサイズと、収納スペースの幅、奥行き、高さが合うかの確認。
※実際に収納したいモノを並べどれだけの幅、奥行き、高さを必要とするか確認する - 物を使う場所から収納する場所までの距離は近いか、又動線はスムーズに行動することが出来るか
※自分がどう行動すれば楽に家事をこなせるか、シュミレーションしてみるといいです。 - クローゼットや靴の収納は現在の住まいと比べて十分であるか
※現在収納しきれていないものを把握して決定すること - 収納扉は引き戸、折れ戸など使いやすものになっているか
※これは収納スペースの場所、使い方にもよりますので検討してください - 収納内部に照明やコンセントを設置するべきなのか
※物を入れたのはいいけど、小物などを取り出そうとしたときに暗くて見えない - 現在の収納スペースで間に合ってるので、大きさ的には同じで十分
※今住んでいる収納スペースに不便が感じられなかったので現状のスペースと変わりがなかった
ので同じにしたら、子供が大きくなったりしたときに収納が足りなくなった
【部屋別】収納の考え方
リビング
家族で共有するリビングはさまざまなアイテムが集まるため、気が付くと収納が欲しい!といった状況になりがちです。
収納が無いとモノが散らかり生活感が出てしまうため、見た目も散らかってみえますし
かといってキレイに壁際に積んでいても掃除機をかけるたびに邪魔になったりします。
市販の収納キャビネットなどを置くのも一つの方法ですが、スッキリ仕上げるなら造作のリビング収納をつくるのがおすすめ。
スタイリッシュな壁面収納、畳小上がりの床下収納など、空間を圧迫しない収納だと広いリビングをキープできます。
トイレ
トイレはトイレっとペーパー、掃除用具、消臭スプレー、芳香剤など狭いスペースにも関わらず
意外とその場所に置いておきたいものがあったりします。
コンパクトな部屋なので、なるべく物を収納し圧迫感のない空間をつくることが大切です。
吊戸棚は高い位置で出し入れが大変なので、背面や側面の壁面収納を付けるなど。
壁厚を活用する埋め込み収納など、狭さを感じさせないトイレに仕上げましょう。
洗面所
洗面所は洗顔・脱衣所・洗濯機置き場など複数の機能を持っている部屋となります。
掃除用具や洗剤、化粧水、ヘアスプレーなど細々したものが多く
収納が足りないと洗面台の上がゴチャゴチャして清潔にする場所が
見た目で不快な気分になってしまいます。
化粧品や髭剃りといった身支度アイテムは、洗面化粧台のキャビネットや収納三面鏡の収納力があると便利です。
床面積に余裕があれば、洗剤やお風呂用品のストックをしまえる専用収納があるとさらに整理整頓しやすくなります。
キッチン
食器や調味料、調理器具、家電など他のスペースよりもアイテムを非常に多く使うのがキッチンです。
収納のあり方で、作業効率を左右すると言っても過言ではありません。
新築計画では、昔のような高い位置にある吊戸棚のように使いにくさを無くするために
シンク下収納やカップボードなどサッと取り出せる収納を充実させることが重要です。
家電収納キャビネットを購入することで、生活感を感じさせず、整理整頓できる事でしょう。
キャビネットの中に炊飯器やポット、電子レンジの置き場所を確保することで、お料理の効率も上がってくると思います。。
家庭の多い家庭なら、キッチンパントリーを設置するのもおすすめです。
お米や調味料のストック、大きなお鍋などもサッと出し入れできるので、たくさんお料理するときに便利です。
廊下
廊下や階段ホールは、動線の途中に収納を設けることで移動しながらアイテムをピックアップすることができます。
例えば上の写真のように二階のホールスペースに大きなファミリークローゼットをつくれば、洗濯物を各部屋に配る手間が省けます。お客さんが来たときも、二階まで通すことはあまりないので気になりません。
通路と収納二つの機能を持たせれば床面積の有効活用にもなりますので、廊下収納を積極的に採り入れてみましょう。
寝室
通常寝室では1畳~1.5畳程度のクローゼットをつくるケースが多いですが
仕事着、普段着、お出かけ用の服など通常のクローゼットでは入りきらないことが多いみたいです。
夫婦の主寝室なら1坪程度のウォークインクローゼットを造る事もお勧めです。
夫婦の洋服を分けて収納できるので、忙しい朝の時間にサッと今日の一着を選べて便利です。
他にスーツケースや旅行鞄など大型のアイテムも収納できるため
結果的に住まい全体の収納効率アップにもつながります。
玄関
玄関はシューズ収納メインだと思われがちですが、シューズだけでなくカサやレインコート
ラケットやお子さんのおもちゃなどが集まる玄関も、収納不足になりやすい間取りです。
お子さんの人数が多いなら、シューズボックスとは別にシューズインクロークを設けるのがおすすめです。
シューズ以外のアイテムも余裕を持って収納できますし、いつでもきれいな玄関をキープできるのでお客さんが来ても慌てずに済みます。
コート掛けをつくっておけば、冬のアウターをサッと羽織れて出かけるときにとっても便利です。
1畳前後のコンパクトなシューズクロークでも玄関の収納力が大きくアップしますので
これから新築計画をするのであれば、ぜひ検討してみてください。
失敗しないための収納計画
新築収納の失敗を防ぐための、基本的な考え方をまとめました。
現在ある物でしまうものをリスト化する
新しい住まいの収納計画を考える前に、まずはいま持っているアイテムをすべてリスト化しましょう。
又、新たに何かを購入しようと思う場合はそれもリストに入れましょう。
リスト化することで必要な収納量が分かり、引っ越し後に収納不足に気づくパターンの失敗を防げます。
いらない物を捨てる
これはどの家庭でもありがちですが、気持ちは解りますが思い切って誰かにあげたり、処分しましょう。
リストをつくることで、しばらく使っていない物や不要な物が目に付くと思います。
目についたとしても、あればいつか使う!
なんておもってしまい込むのですが、出したためしがない!なんて声も多々聞いたりします。
不要な物の為に新居の床面積を使うのは大変もったいないですから、要らない物は整理しましょう。
物を捨てるのはなかなか大変ですが、「一年使っていない物は捨てる」などルールを決めて家族みんなで取り組んでみてください。
「使わないけど大切な物」を分ける
普段使っていないけど、大切なものってあります。
例えば、「アルバム」「卒業証書」「ビデオデータ」など、思い出の品がそれにあたります。
このような「使わないけど大切な物」は、専用の場所をつくるとクローゼットなど普通の収納を圧迫しません。
小屋裏収納など普段出し入れしない場所、庭の物置など外部収納など、別の場所を考えてみましょう。
人の例を丸ごとマネしない
人に聞いたり、ネットで見たりと・・収納術や考え方を参考にするのはとても有効ですが
そっくりそのままマネするのはおすすめできません。
同じ家族構成でも、趣味や仕事、子育てスタイルによって適した収納プランは変わってきます。
あくまでアイデアを参考にして、実際のサイズや収納間取りは自分たちのライフスタイルに合わせるようにしましょう。
棚や内部は細かくつくりすぎない
クローゼットの内部は棚板やハンガーパイプなど基本的な構成にとどめ、細かくつくりすぎないのが失敗を防ぐコツです。
お子さんの成長やライフスタイルの変化によって、持ち物や収納の使い方も変わっていきます。
細かくつくりすぎると変化に対応できず、将来使いにくくなってしまう可能性が…。
棚をつくる場合は、なるべく可動棚などカスタマイズできる仕様を選びましょう。
■便利でおしゃれな新築収納アイデア
小屋裏収納/ロフト
これは小屋裏を使用した場合の一例です。
本来小屋裏はデッドスペースというか、何も使い道のない空間です。
そこに出し入れすることが少ないストーブや扇風機などを収納すれば
クローゼットスペースを節約できてとても便利です。
住まい全体の収納量が足りないときは、積極的に検討してみて下さい。
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収納専用スペースと決めてスペース造りをするなら
上の写真のように内装を仕上げずコストダウンするスペースを造ることもできます。
小上がりの床下収納
リビングに小上りなどがあった場合、本来床の下地となる空間に収納を造ることが出来ます。
お子様のおもちゃ、雑誌、新聞紙、取り扱い説明書など工夫次第でいろんなものを収納できます。
まとめ
収納は住宅にとって住みやすいかどうかが決まると言っても過言ではありません。
収納量と使い勝をしっかり計画し、理想のマイホームに仕上げましょう。
家族の人数やライフスタイル、趣味やお仕事に合わせた使いやすい収納は
効率的で素敵な暮らしをサポートしてくれます。
収納の失敗や後悔を防ぐためにも、ここでご紹介したアイデアや間取り例を上手に採り入れてみてください。