ポンプ場新築工事(建築主体)が完成
7月から工事にかかっていた物件ですが、11月いっぱいで建築工事のみを完成することができました。
規模は小さいものの、業種だったり、作業の内容は大きい物件とさほど変わりません。
なので数日単位で業者の入れ変わりがあっため、工程をつかむのがかなり難しいかったです。
日程をある程度決めていても、この日はダメ、他の現場からぬけれない!
そんなことを無視して、工程を進めようとしたものの2,3日空いてしまったりとか・・・
小さければ小さいなりに大変なものです。
余裕を持った工程を提出していましたが、工程通りに日程は終わりました。
天候と予備日として12日ほど見ていましたが、完了日は工程通りになったという
悪くいえば詰が甘い!良く言えば予定通り!
無事に事故もなく工事を終了することが出来ました。
工事概要
工 事 概 要 | |
工事名 | ○○ポンプ場建設工事(建築主体) |
発注者 | ○○公共団体 |
設計・監理 | ○○設計 株式会社 |
施 工 | 株式会社○○工務店 |
構 造 | 鉄筋コンクリート造(壁式構造) |
工 期 | 令和4年 6月 24日 ~ 令和5年 3月 31日 |
工事施工内容
内容としてはコンクリートの箱を作るだけなので作業としては難しいものではありません。
ただ、小さい建物ですがコンクリートの打設回数が7回と非常に多くなり
養生期間だけで、トータルすると1か月程度の養生期間を必要としました。
杭工事
今回は鋼管杭の打設でした。
長さは6M・杭径190Φを4本と270Φを2本の計6本の杭を打っています。
杭の精度については、転石に当たることがなかったので1㎝程度の芯ズレ程度で精度良く打込む事ができました。
基礎工事(基礎コンクリート)H1250㎜ W270㎜
杭工事が終り、捨コンを打設したあとに基礎の位置を確定知るために
捨コンの上に墨出しをします。
自分が出した墨に合わせて鉄筋屋さん、型枠屋さんが作業を進めていきます。
よって自分がミスをしたら建物自体を壊さなければならない状況になってしまうので
墨出し作業は絶対に間違ってはいけない作業となります。
写真は鉄筋、型枠を組立てをしコンクリート打設して後に型枠を解体した状況です。
ここでようやく地足場(鉄筋足場)を解体することが出来ます。
住宅では地足場を組むことはないですが、基礎の高さがまたげる高さではないため
足場を利用して各スパンのスペースに安全に下りることができます。
土間(床工事)
土間下捨コンクリート打設 t50㎜
これは機械基礎等があるため先に機械基礎の鉄筋を組むため捨コンを打ち
その上に基礎位置の墨出しをするためです。
土間鉄筋組立(機械基礎鉄筋)
ポーチ、室内の床の鉄筋・型枠組立が完了です。
土間コンクリート打設 t200㎜
土間コンクリートの打ち込みが完了しました。
機械基礎の鉄筋がほぼズレる事なく顔を出しています。
※通常土間下の捨コンは打たない方が多いのですが、設計に入っていたので打設しました。
お金と日数は食い込みますが、精度をあげるという意味では良いかもしれません。
躯体(壁、天井)コンクリート打設 壁厚t200 スラブ厚t150
型枠組み建て(複合板打込み)
通常は外枠を先に組立てするのですが、今回は室内側に複合版を打込む設計となっているため
内側の枠から組立を行いました。
ピンク色に見えているのが複合版です。
t30㎜+6㎜フレキ板の材料を使っているため、型枠を剥がした時点で
スレート板を張ったような仕上がりになります。
壁、スラブ(天井)鉄筋組立完了
内側の型枠(複合板)を組立後、すぐに壁の鉄器を組立て
その後スラブの型枠を敷き込み、スラブの鉄筋組立という順序になります。
この作業が終ると壁と天井(スラブ)のコンクリートを打設することが出来ます。
壁、天井(スラブ)コンクリート打設
天井(スラブ)に関しては打設したばかりの状況です。
壁に関しては型枠解体終了後の状況です。
通常の養生期間は梁、スラブに関しては4週間放置することとなっています。
しかし、2週間、3週間分の試験体をあらかじめ用意しておくことで
経験上、強度が出ていると思われる日に試験体の潰し試験を行い
設計基準強度を上回っていれば型枠を外す事が出来ます。
ポンプ場の現場の場合は2週で設計基準強度を3N/kg以上回っていたので
2週間の養生期間で型枠を解体しました。
ポンプ室・発電機室の機械基礎コンクリート打設
無筋土間コンクリート打設
土間の上に土間?と思われるかも知れませんが・・・
いや!自分も思いました。
でも、図面を見ていると多分排水溝があるからこういった事をするんだろうなということは読み取れます。
この時点でコンクリート打設7回目です。
養生期間に日数が奪われるのも解る!
はたから見ると毎度現場に作業員がいない!
なんて思っている方もいたのではないか?とこちらも思うくらいでした。
2、3階建てになると、上層階の作業にとりかかれるので現場が開くことは少なくなるのですが・・
外壁・建具塗装
躯体のコンクリートの型枠の脱型が終ると
左官工事(下地調整)
防水工事(打ち継ぎ目地、化粧目地のシール)
こういった作業を終え塗装工事をすることができます。
板金工事
塗装屋さんとの作業の取り合いを考慮し、板金工事を最後に行う事と決定しました。
という訳で屋根のトタンを張って工事完了となります。
事故もなく無事に工事を完成させることが出来ました。 協力会社の皆様 |
完成
外観
室内(ポンプ室)
室内(電気・自家発電気室)