【内覧会・引き渡し】不良箇所を確実に見抜く4つのポイント!

良い住宅を完成させるために、いろいろ打合せや決めごとをして頑張って

計画し、悩んで、又計画・・・それを繰り返しようやく自分の家が

本当の意味で自分の家になるのです。

基本的に引き渡しが終るまで、施工会社の持ち物なんですよ。

引き渡しが終って、引き渡し書類の書類を交わしてはじめて

正式に自分の家となりますが、玄関のカギを開ける時が一番ワクワクするのではないでしょうか。

 

【内覧会・引き渡し】不要箇所を確実に見抜く4つのポイント!

引き渡し(玄関鍵を貰った)が終ったとしても、次の日から家に住もう!
という気持ちになるかも知れませんが、引き渡しにはトラブルになりやすい要素もあったりします。

基本的に引き渡しが終ると、業者の手から離れることとなります。
なので、その時点で壁、床にキズが付いていたのを発見したとしても

実費で治す事になります。(実際には通常直してくれる業者が大半です)
例えば、住宅メーカーによっては、「完成前だけど引き渡しの手続きだけしたい」などと

ちょっと理解しがたいことを言われるケースがあります。
でも書類上だけ引き渡したことにするとトラブルになりやすいので

余程の事情が無い限り基本的には避けることを進めます。
良心的な住宅メーカー、工務店であれば、施主様が困らないように

サポートしてもらえるのでそれほど心配はありませんが
傷や不具合があった時の対応やアフターサービスについては

企業の姿勢によって大きな違いが出る部分です。
そこでこの記事では、注文住宅の「引き渡し」前後の流れと合わせて

「引き渡し」で後悔しないためのポイント
について解説していきたいと思います。

 

【建物の内覧会・引き渡し】およその流れを知ろう!

建物が完成した時点で引き渡しをすぐ出来る訳けではありません。
大まかな引き渡しの流れとしては以下の通りです。

 

まずは建物が完成してからの

内覧会

引き渡し

引越し

について詳細を説明します。

 

内覧会

建物が完成したら内覧会を実施いたします。
通常、完成検査とも言います。

内覧会は引き渡しの1週間前には終わらせるのが一般的です。
内覧会に出席するメンバーとしては

施工業者(設計事務所が入っていれば設計事務所)
担当大工さん(出欠はどちらでもいいが、居れば何かあった場合すぐに対応できる)
施主(できれば夫婦で出席。他、知人でもよい。一人より二人のほうが指摘事項を見つけやすい)

内覧会では基本的に施主側のチェック、確認となります。
ここで床の傷などを見逃すと、後で直してもらえない可能性もあります。
気持ちが浮かれるのも解りますが
内覧会(完成検査)では真剣にチェックすることをお勧めします。

 

内覧会でのチェック項目

ここでは、内覧会でのチェック項目を一覧にまとめているので参考にして下さい。
場所事にチェックする項目をまとめています。

1・基本確認

  • 仕上がり、位置関係が図面通りになっているか(図面、打合せ記録で確認)
  • 打合せ内容(変更等)が反映されているか

 

2・外観・外廻り

  • 建物周囲にゴミ(釘、ビス等)が落ちてないか
  • 外壁に汚れ、傷が付いていないか
  • サッシ枠、ガラスの傷

 

3・玄関周り

  • 床タイル、玄関ドアに傷がないか
  • 玄関ドアの閉まる速度、建付け、施錠に違和感がないか
  • 玄関収納(下駄箱)の扉の建付け、開閉が状況

 

4・室 内

開口部廻り
  • サッシ窓、内部建具の開閉、建付け、施錠に違和感がないか(特に内部建具引き戸の場合)
  • サッシ内枠の傷、ガラスに傷はないか
  • 窓台の小口の処理状況
  • 目線より上の枠上部にホコリがついてないか
床・壁・天井
  • 床に目立った傷はないか
  • 壁、天井のクロスに「よれ、傷」はないか(最初は無くても後で出てくる場合有り)
  • クロス仕上げ材の品番が一致しているか
  • コンセントの位置、照明器具の位置や品番は打合せ通りなのか
  • 照明器具とスイッチが一致しているか
  • 手摺り等の強度の確認(実際に適度に体重をかけてみる)
水廻り
  • キッチン、洗面台と壁の取り合いのコーキングの状況
  • キッチン扉の開閉状況
  • 蛇口からの水の出方の確認
  • ボイラー、ソーラーパネル等の設備関係の動作状況の確認(説明書、保証書の有無)
  • 小物の位置確認。(トイレのペーパーホルダー、キチンタオル掛けなど)
バルコニー・ベランダ
  • 手摺ががっちり設置されているか実際負荷をかけてみる
  • 物干し金物の稼働状況
  • 床面が防水のシートの場合キズ、ふくらみはないかを確認

 

以上のような内容を確実に検査(チェック)することが大切です。
自分で指摘事項をチェック記録すると良いでしょう。

通常、業者側も記録してはいいますが、見落としたりする場合がありますので
施主側も記録しておくことで見落としを無くすことが出来ます。

もしも、不具合や図面通りではないところがあったら、引き渡しまでに修理してもらいましょう
そのために1週間前には検査を行ったほうが良いと最初でいった意味はこういう場合のためです。

日程がギリギリだと、手直しがあった場合い引き渡し後に手直しをすることになるからです。

 

引き渡し

建物の引き渡しでは、「指摘した項目に対しての確認」「鍵や説明書の受領」「設備の説明」を行います。
まず、内覧会で見つかった傷や不具合がきちんと補修されているかチェックし

全て適正に処理されているのを確認したうえで書類にサインをします。
万が一処理が忘れられていたり、新たに気が付いた点があれば

引き渡し後にもう一度補修してもらうなどの対応をしてもらいましょう。
そして、家の鍵や、建築検査済証などの重要書類、設備の保証書、取扱説明書などを受け取ります。

鍵は玄関ドアだけでなく、勝手口、外部収納などがあればそれら全ての鍵を受け取ります。
玄関ドアは、正式なカギを使用すれば工事専用のカギが使用できなくなる仕組みになっています。

引き渡し後に工事関係者が勝手にカギを使ってしまう心配は無用です。
そして、主要な設備の説明を受けたら引き渡しは完了です。

 

「引き渡し」当日の流れ

それでは、引き渡し当日の流れを詳しく見ていきましょう。

会社によって各社流れに違いがありますが基本的な流れを、ここではお伝えしようと思います。

主な引き渡し書類

普段、弊社がお客様にお渡ししている書類をとりあえずお伝えします。

  • 鍵引き渡し書(受け書)
  • 保証書(建材、設備機器など)
  • 建築確認申請図
  • 地盤検査報告書
  • 取り扱い説明書
  • 打合せ報告書

 

主たった書類は、設備関係の取り扱い説明書などとなります。
玄関ドア、キッチン、ユニットバスなど・・・の説明書等です。

説明書に書いてあることを詳細に説明する訳けではないので
後で、ご自身で確認する必要があるので注意しましょう。

業者側としては、「大まかな取り扱いと」「これだけは絶対にしないでください」といった
内容を主に説明しますが、それ以外の詳細までは説明しません。

 

引き渡しに必要なもの

引き渡しの手続きをしようとする場合には、次のものを用意する必要があります。
解らない場合は、施工業者の担当者に確認しましょう

必要とされる主な持ち物は以下の通りです。

  • 本人確認書類
  • 住民票
  • 実印
  • 印鑑証明書
  • 銀行届出印
  • 登記費用(司法書士への報酬含む)
  • 固定資産税の精算金

登記費用や税金などは、必要な金額を事前に教えてもらえるので
現金で用意するか、決済手続きを行う銀行の口座に準備しておきます。

 

建物の引き渡しで後悔しないための4つのポイント

 

内覧会、引き渡し時に準備しておいた方がいいもの

  • 平面図、仕上げ表、指摘事項をメモするもの(内覧会では有った方が良い)
  • 同上(内覧会で指摘した箇所が処理されているか確認するため)
  • タオル、ハンドソープ、トイレットペーパー(引き渡し終了に手を洗ったりトイレを使う可能性があるため)
  • スリッパ(この時点では煖房などが稼働していなため、特に冬場は足元が冷えます)
  • 鍵を入れる物(引き渡し時に全ての鍵を貰います。玄関、勝手口、物置など
    それぞれ、3本程度付属してきます、一気に渡されると結構な量になるのであれば便利です。)

 

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詳しくは以下の記事にて

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後悔しないための4つのポイントは次のとおりです。

  1. 完成前の引き渡しは避ける
  2. 傷や不具合は書類に残し確実に処理してもらう
  3. 使用方法やアフターサービスを確認する
  4. 余裕のあるスケジューリングと各所への連絡を行う

 

1・完成前の引き渡しは避ける

引き渡しは、家がようやく自分のものになるという想いから
ウキウキした気分で受ける方が多いと思われますが

ここだけは忘れないでください!
業者責任が一切、断ち切られるということを・・・

引き渡しは建物が完成してから行うのが鉄則です。
ところが、「会社の都合上で決算日までに納品したい」といったような理由で

「書類上だけ引き渡ししたいと言われるケースがあったりします。
でも、引き渡しを行ってサインをすれば、請負契約がその時点で完了したことになります。

もしも未完成のままの状態で引き渡しを終えてしまうと
悪い考えを持つ業者は、なかなか工事を終わらせてもらえなくなったり

傷や不具合があった場合に補修をしてもらえないなどの懸念も出てきます。
書面上で引き渡しを完了してしまった後では

住宅メーカーから対応がなくても法的に業者側には責任を問えなくなったりします。
なので、引き渡しは必ず建物が完成してから行うようにしてください。

 

2・傷や不具合は書類に残す

内覧時、引き渡し時に気づいた傷や不具合があった場合どんな小さなことでも
補修だったり、手直しが出て申し訳ない!とおもって指摘を遠慮することはやめましょう

後日になって「やっぱり気になる」と思って申し出た場合
「引っ越し作業で付いた傷ではないか」と言われてしまって、認められない可能性が高いです。

また、口頭で指摘して補修を約束してもらうと、「言った・言わない」とトラブルになる可能性があるため
指摘箇所ははっきりと書類に残してもらいましょう。(自分でもメモをするなり指摘したことを記入しましょう)

悪意がなくても、内覧会で指摘されたことが処理されていないという事もありますが
実際に現場で補修作業をする人は、内覧会に居ないことの方が多いので

担当者との連絡がうまくとれず、指摘事項の処理を取り残す事があったりします。
業者側の担当者は指摘した箇所にマスキングテープなどでマーキングをしておくのが一般的です。

自分でもメモや写真に記録を残し、最終的に補修されたかどうか確認すれば安心です。
内覧で見つかった傷などの補修作業は、引き渡し日までに完了しているのが理想的です。

とはいえ、工事の日程の都合で、間に合わないこともあります。
万が一、補修作業が引き渡し日を過ぎてしまう場合には

点検書類に補修箇所や工事予定時期を詳細に記載してもらいましょう。

 

3・使用方法やアフターサービスを確認する

引き渡し当日には、現場監督、営業担当者などから保証書設備の取り扱い説明書を受け取ります。
大量の説明書に全て目を通すのは大変なので

使い慣れない設備の使用方法はしっかり説明を受けておくことをおすすめします。
間違った使い方をすると、高額な修理費用が発生してしまうかもしれませんので

メモを取りながらしっかり聞いておいてください。

例えば、給湯器や24時間換気、IHクッキングヒーター、太陽光発電、カードキータイプの玄関キー
床暖房、モニター付きインターホン
などは、簡単に使い方や注意点を説明してもらってください。

換気フィルターの交換時期や掃除の頻度など、セルフメンテナンスに関する注意点も聞いておきましょう。
保証書・説明書には定期点検やアフターメンテナンスについて記載があります。

ユーザー登録をしないと保証期間の無償メンテナンスを受けられない可能性もあるので確認が必要です。
引き渡しのチェック時点では問題ないと思っても、入居してみると設備がうまく作動しない可能性もあります。

点検や修理を依頼する場合の連絡先が明記されているかを確認し、説明書は必ず保管しておきましょう。
また、住宅メーカーによっては、一ヶ月点検や一年点検などを無料で実施してくれるので

次の点検の日程などもチェックしておきます。
無料の点検はいつまでなのか、どんなケースで有償になるかについても確認しておくと安心です。

このように、夢のマイホームを手に入れた後も、住宅メーカーとの関係は続いていくものです。
よって住宅メーカーを選ぶときには十分な情報を集め、自分に合った住宅メーカーを見極める必要があります。

数ある住宅メーカーの中から最適な選択をするのは至難の業…。

参考までに、無料で【相談】【業者紹介】【土地探し】などを専門スタッフが対応してくれるサイトがあるので紹介します。

こういったサイトを利用するのも一つの手段としておススメします。

自分の希望に沿った業者の中から選択をして決めることができるので
効率よく住宅メーカー、工務店を見つけることができます。

注文住宅の費用や予算、建築の流れなどを詳しく解説してくれるので、情報収集の時短になります。

 

4・余裕のあるスケジューリングと各所への連絡を行う

引き渡し日や引っ越し日までに準備することが結構あるので
できるだけ余裕のある日程を組むことをおすすめします。

「引き渡し日」が決まったら、住宅ローン、引っ越し、ライフライン、旧宅の退去届等を手配します
予定通りに引っ越しできなかったり、新生活に支障が出たり

余計な追加費用がかからないように注意しましょう。

ポイントは次の6つです。

引き渡し日の決定

引き渡し日に精算する税金や登記費用などは事前に住宅メーカーに確認し、準備しておきます。
大安に引き渡ししたい場合などは日程が限られてしまうので
特に早めに住宅メーカーに相談しておいてください。

 

銀行への連絡と「金銭消費貸借契約」

引き渡し日が決まったら、早めに銀行に連絡をします。
以下では少し難しいことを言うようですが、銀行側でちゃんと誘導して教えてくれます。
引き渡し日に住宅ローンが下りるように、引き渡しの1~2週間前までに銀行に行き
「金銭消費貸借契約(金消契約)」を締結します。
金銭消費貸借契約とは、住宅ローンの借主が金融機関と交わす正式な契約で
内容は借入金額・返済年数・借入条件等です。

 

家に関する書類は確実に保管する

引き渡しが済むと、結構な書類が手元に残ることでしょう。
引き渡しを受けたら「もう安心!」と油断して勝手な判断で書類を処分しないようにしてください。
引き渡し書類は、あとで必要になることもあるので、しっかりと保管しておきましょう。

家に関する書類は、例えば次のようなときに必要になります。

  • 「住宅ローン控除」や「すまい給付金」の申請
  • 税金の優遇、地震保険の割引を受けるとき
  • 住宅ローンの借り換えをするとき
  • 家を売却するとき
  • 家の増改築、建て替えをするとき

特に、検査済証(図面含む)、登記関連書類、住宅ローンの契約書、住宅性能評価書などの書類は、建築請負契約書
併せて大切に保管しておくことをおすすめします。

 

引っ越しは引き渡しの日程が決まり次第、並行して考える

余談となりますが、ここでは引っ越しについてお話しします。

新築を建てて検査等が終わったら当然住宅に住むことになりますが
最終作業として、引っ越し作業があります。

何が大変って、引っ越しが一番大変かもしれません。
引き渡し日の午前中に銀行での手続きを終えて

1~2週間後引っ越しするのがおすすめです。
その間に新居に設置するカーテンや照明を設置したり

様々な手続き等を計画的に進めることができます。
早く新居に住みたい気持ちは解りますが、ある程度の準備をしてから入ることが重要です。

 

引っ越しの手続き

引き渡し日が決まったら、引っ越しの日程を並行して計画しましょう。
ただ、早く入りたいがために、引き渡し日に引っ越ししようとすると

書類の紛失だったり、ご自身がものすごい忙しはめになってしまうので
引き渡し当日ではなく1~2週間後に引っ越し日を設定しておくと余裕を持って準備できます。

引っ越し業者については、数社に見積もりを依頼して比較してみるのもよいでしょう。
特に引っ越しシーズンの場合や、大安、午前中の引っ越しを希望する場合には予約が取りにくいので早めに手配すると安心です。

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まとめ

注文住宅が完成したら、まず「内覧会」で完成した家を細かくチェックし指摘箇所は確実に直してもらう。

「引き渡し」の日には、金融機関に関係者が集まって、住宅ローンの融資金で建築代金の支払いを行い

建物の登記簿があなたの名義になるように法務局へ申請します。

金融機関での手続きが終わったら、家の鍵や設備の保証書・説明書などを受け取ります。

現地では、内覧会で見つかった傷などが治っているか確認し

必要に応じて設備の使い方などを説明してもらいます。

引き渡しで後悔しないためのポイントは次のとおりでした。

  • 完成前の引き渡しは避ける
  • 傷や不具合は書類に残す
  • 使用方法やアフターサービスを確認する
  • 余裕のあるスケジューリングと各所への連絡を行う
  • 家に関する書類は確実に保管する

ぜひ参考にしてください。

新居での新しい生活が明るく、楽しいものになると良いですね。

工事現場でのリアルなつぶやき
>・・・建物を長持ちさせるために・・・

・・・建物を長持ちさせるために・・・

建物は月日の経過とともに、日々劣化していくものです、建物の状況を確認し、気になる点や破損個所があった場合、被害を広げない(修繕費用を抑える)ためにも早めに対処が必要とされます。

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