プロの技術者が選ぶフッ素塗料の特徴・費用について

アクリル塗料の特徴

フッ素塗料とは、主成分の合成樹脂がフッ素系である天然石を原料とした材料です。
他の塗料と比べ価格が高いですが、優れた耐久性、耐候性を持っているため

メンテナンスを極力すくなくしたい、大型物件や商業施設などで使われたりします。
住宅でも、紫外線による劣化激しい屋根やシャッターなどに使われたりします。

また、航空機や航空宇宙産業機器に使われるほど、丈夫で機能が非常に高く
外壁塗料の中でも最高級の価格帯・機能性を保持しています。

フッ素塗料の耐用年数

フッ素塗料の耐用年数は、12~20年です。
外壁で多く使われる塗料のほとんどが耐用年数7~15年であることに対し

フッ素塗料は高い耐久力を持っています。
リフォーム時にかかる費用は高額になりますが、クオリティーの高さを考えると

長期的な視点で外壁を美しく長持ちさせたい方には最適な塗料と言えます。

フッ素塗料のメリット

耐摩耗性・耐熱性・耐久性がよい

フッ素塗料の魅力はやはり、耐摩耗性・耐熱性・耐久性が抜群に良い所です。
また、航空機、航空宇宙産業機器にも数多く使用されています。

耐久性がよいという理由から、なかなか手入れができない高層ビルや
商業施設などで多く塗装されています。

耐用年数が外壁塗料の中でもっとも長い

フッ素塗料は、外壁劣化の原因になる、長期の紫外線・風雨の影響を防御する力を持っています。
劣化の素を防ぐことができるからこそ、外壁塗料最長の耐用年数を誇っているわけです。

ちなみに、住宅の外壁で一番人気のシリコン塗料の寿命は7~15年です。
一方で、フッ素塗料は15~20年も長持ちするのですから、5~8年の差は結構大きい差です。

立地の都合で、塗り替えの際に足場のなどの準備費用がかなりかかる予想が出来るのであれば
思い切ってフッ素塗料を外壁に塗ることで、長い目で見ると安くすむかも知れません。

高級感のある外観になる

独特の美しい光沢感があり、汚れにくく劣化しにくいフッ素塗料で塗った外壁は
いつまでも艶、光沢を維持することができ、美観を長く楽しむことが出来ます。
価格は高いですが、価格が高いと思わせない体裁と耐久性を提供してくれるはずです。

親水性が高く、汚れが落ちやすい

なお、フッ素塗料は親水性も高いのが特長の一つです。
外壁に水が密着しやすい性質であるため、外壁の表面と汚れの間に水が入り込むことができます。
このため、外壁に付着する空気中の汚染物質は、雨で自然に流れ落としてくれる機能をもっています。

フッ素塗料のデメリット

価格が高い

高額なフッ素塗料は、他の外壁塗料と比べるとどの位の差があるのでしょうか。
価格の差については最後に紹介するきじを参考にしてください。

フッ素塗料はその耐性の強さから、住宅の屋根。外壁にで用いられる機会は増えていますが
広範囲に施工する外壁には、予算的に合わないという理由であまり使用する人はいないようです。

塗装する職人の知識、技術が必要

フッ素塗料に限ったことではないのですが、職人の技術と知識が必要となってきます。
どんな良い塗料を使ったとしても、施工の質が悪ければせっかくの性能も半減してしまいます。

例を言うと、極端な表現ですが外壁に新聞紙を貼ってその上に塗装をした!
としたら・・・想像はできますよね。

要はそういうことです。
不安定ですぐ剥がれそうな下地に、素晴らしい塗料を塗ったとしても

あっけなく剥がれてしまいます。
これは塗装に限らず、貼りものの下地も同じことが言えます。

塗り替え時に注意

フッ素塗料は、防汚性が高すぎて上塗りしにくい場合があります。
研磨紙などを使って、上塗りしても付着出来るように十分な下地処理が必要とされます。

フッ素塗料で塗装した外壁・屋根のリフォームに慣れている業者なら問題ありませんが
今後、補修塗装や塗り直しをする際は、フッ素塗料で施工したことを業者にいって

適切な処理を行えるように教えてあげましょう。

フッ素塗料の価格・費用相場

フッ素塗料で塗装する際の施工価格・費用は、1㎡あたり3,500~5,000円が相場です。
一般的な戸建て住宅30坪に施工すると、110万円以上かかってしまうでしょう。

ただし耐用年数が12~20年と長いことから、塗り替えの頻度は少なくて済むため
長く住み続ける住宅であれば決して高い買い物ではないと言えます。

関連記事

自宅を所有していればメンテナンスをしなければならない時が必ずきます。そういった時に、ハウスメーカーや工務店又は塗装屋さんに直接お願いする。通常はそういった考えをしますが・・・少し知識があって、「やる気まんまん」な方に[…]

工事現場でのリアルなつぶやき
>・・・建物を長持ちさせるために・・・

・・・建物を長持ちさせるために・・・

建物は月日の経過とともに、日々劣化していくものです、建物の状況を確認し、気になる点や破損個所があった場合、被害を広げない(修繕費用を抑える)ためにも早めに対処が必要とされます。

CTR IMG