大工さんの休憩時に差し入れする際の Q&A

新築住宅を計画して、いざ工事が始まると「今日は何をやっているのだろう」

いろいろ気になって現場に足を運びたくなるものです。

しかし、現場には職人さんがいる!

手ぶらで見に行くのも気が引けると思うのではないでしょうか?

結果、「大工さんに差し入れを持って行こう」と差し入れを買って

現場に持ってきてくれるのは、大工さんからすると「ありがたい」

ですが・・・大工さん(職人)は休憩以外で手を止めることはありません。

現場見学するにしても、場合によってはタイミングというものがあります。

自分が現場を知ってるからこその、日常の現場のことをお話します。

 

大工さんの休憩時に差し入れする際の Q&A

新築(工事)が決定し、いざ現場が始まると職人さんへの
差し入れはどうしたらいいのか?

なんていう疑問を持つ人がいるのをネットで、よく見受けられます。
まず、その疑問の種類ごとに僕なりの考えをお伝えしたいと思います。

あくまで貰う立場なので偉そうなことは言えませんが
ここでは、職人さんが言う現場の実際の声をいくつか紹介していきます。
せっかく、差し入れてこんな言われようをされる!と不快に感じる方は見ないでいただきたい。

 

差し入れするときに、覚えて欲しい事

  • 差し入れはタイミングが大事。
  • 昼食時(昼の休憩)はそっとしてあげる。
  • 抜き打ちで見学するときは職人の手を止めないよう気を使うこと。
  • 長居は禁物

最低これだけは守ってあげましょう。

以下でなぜかを説明していきます。

 

喜ばれるだろう差し入れとは・・・

個人差はありますが、甘いものや煎餅類が定番です。

現場では石鹸で手を洗う設備まで設けてることは少なく

差し入れを貰った場合手掴みで煎餅だったりを食べる事になります。

基本的にホコリまみれの手で食べる方が多いのではないでしょうか。

ピザやショートケーキの場合スプーン等を用意してあげると良いと思います。

 

そもそも差し入れはした方がいいのか?

簡潔にいいます。
今の現状ではしなくてもてもいいです。

でも、差し入れした方がいいのは違いない。
貰えないより貰えたほうが誰しも嬉しいものです。

それだけの理由です。

プロで仕事をしているのはどの業種でも同じです。
基本的に差し入れは業者に(大工さん、他)に対しての気ずかいです。

大工さんも仕事としてやっているものの
お客様から、「ご苦労様です!良かったら飲んでください」

と差し入れられると嬉しいものです。
プロでやってる以上差し入れの有無で、仕事の善し悪しが決まってたまるか!

と思う人が、いるかも知れませんが、それはたぶん忙しくて
持っていく時間がない、これ以上出費をしたくない

何がいいのか考えるのが面倒!などという気持ちが先行して
おろそかになってしまうのではないでしょうか。

プロとはいえ人間です。

優しくされたら優しくしてあげたい!
いじわるされたら、無視もしたくなるのは人間の自然な心理です。

品質、納まり等は仕事上変わることは無いのですが
職人さんの気持ちが違うんです。

ただ、現在の状況としては、差し入れしたいけど持っていく時間が
取れないという人がほとんどだと思います。

なので、大工さんもそれは承知していて
差し入れが有ろうと、無かろうと気にもしていません。

結果!気持ちよく働いてもらうことが出来れば良い出来栄えにもなるんです。
これは、大工さんに限らず、全ての仕事に関し言えることではないでしょうか?

よくテレビでみませんか?
(上司)  お疲れ!いつも頑張ってるな!
と言ってデスクの上に缶コヒーをさりげなくおいて
貰った本人が
(部下)  ありがとうございます!
といって少し照れ臭い感じを出すシーン!!

そんな程度でい~~~んです!

 

差し入れはタイミング大事(時間帯)

基本的には気持ちを伝えるためなので。タイミングはないのですが・・・
しかしながら、大工さん目線でいうと、休憩時間前のほうが良いと思われます。

基本的に休憩時間は10時と15時です。
それを逆算すると、差し入れの時間は9時50分か14時50分くらいがベスト!

※昼休み中はご飯を食べて、少し車などで横になる時間ですので出来ればそっとして欲しい時間帯です。

 

かなり上からものを言いましたが、そうしてもらえればありがたいと言う話です。
基本的にお客様の都合で大丈夫です。

大工さんの仕事の時間の詳細
※通常で考えられる時間帯なので多少違う場合があります。

7:30      これくらいの時間になると現地に集まり始めます。
7:50      仕事にかかる準備をし始めます。
8:00~10:00  作業時間帯
10:00~10:20 休憩時間
10:20~12:00 作業時間帯
12:00~13:00 昼 食
13:00~15:00 作業時間帯
15:00~15:20 休憩時間帯
15:20~17:00 作業時間帯

およそこのような時間配分とないます。

通常お客さんが差し入れをもって来たからと言って
作業中に手を止めることはほぼないです。

例えば、猛暑時に10:30に現場に飲み物を差し入れたとしましょう。
当然、手を止めることが出来ないため、もし飲むとしたら昼食時になるんです。

考えてみてください。
1時間30分も冷蔵庫に入っていない飲み物に手を付けるのは勇気がいるんです(^-^;

なのでそうなった場合、仕事が終わり。自分の家に持ち帰って冷蔵庫で冷やしなおして
次の日の通勤時、もしくは自宅に帰ってから飲むというようなことになるんです。

 

昼食時はそってしてくれ!

職人さんは基本的に10時(15分程度)・昼食(60分)・15時(15分程度)の三回です
そのうちの昼食は車の中等で唯一、1人でリラックスできる時間です。

中には昼食後睡眠をしたい方もいます。
職人さんにとっては長時間休憩できる絶好の時間となります。

そこに、施主さんが来ると特に「棟梁」は無視もできない状況におちいります。
体を横にして休憩できる時間が奪われてしまうのです。

週に1階程度ならいいですが、2回、3回と定期的にとなると
口には出さないものの、「他の時間帯に来てくれ」と心の中で叫んでるはず。

とは言っても、他の忙しい時間帯に来られても困るとい事実もあります。
ま~!もらう立場言いたい放題ですがあしからず。

 

抜き打ちの見学では職人さんの手を止めないよう気を使おう

HM担当者、現場監督等付き添いで現場に行く場合は
「これからお客さんと一緒に現場見学いきます」と現場と連携して行動をとっています。

当然、現場をキレイにするためだったり
突っ込まれそうなところは処理するように周知させる意味もあったりします。

ただ、抜き打ちで突然来られると材料搬入時に重なって歩くスペースがなかっり
内部足場を組んでいて頭をぶつけたりするような危険な状況だったりします。

そうなると、職人さんは手を止め、施主さんにケガをさせないよう
材料を片付けたり、足場を一旦外したりなどの対応をしていまうのです。

「気にしないで作業してください」と言われても「はいそうですか」とはいかないものです。
でも、見に行きたい気持ちも解るので、現場の状況を見ながら

現場にきましたよ!という事を職人さんに意識させつつ
「気配を消す」そんなイメージで見学するようにし

滞在時間的には10~20分程度にして、長居をしないように気つけましょう。

 

差し入れを持っていくことのメリット

  • 大工さんに良く思われる
  • 現場が打合せ通りなってるか確認できる
  • 気になったことを指摘できる
  • ちょっとしたお願いができる
    (端材をもらえる・棚をつけようと思ってる場所に下地を入れてもらえるなど)
  • コミュニケーションがうまくいけばより丁寧に施工してもらえる
    (普段、手間がかかるからやらないような処理をやってもらえるなど)

 

以下に述べる事は差し入れの有無に関係しない話ですが
上記でも言ったように、現場を自分の目で確認するといったことが一番の目的です。

現場に足を運ぶことによって、自分の目で進捗状況
実際のスペースの確認、職人さんとのコミュニケーションなどが出来るようになります。

コミュニケーションをすることによって
自分が思う空間のイメージなどを

直接大工さんに言えるため、「イメージと違う!」
なんていうリスクも軽減できます。

後は、回数を重ねるにつれて、やはり大工さんも意識し始めるので
いつお客様が来てもいいようにと

現場を綺麗にしなければならないという意識が芽生えてくるので
現場が常にキレイな状態を維持できることもあったりします。

ある程度大工さんと仲良くなることで
大工さんの出来る範囲内で棚等下地入れだったり軽微な作業を

サービスでやってもらえるメリットもあったり・・・

 

差し入れは何がいい?

基本なんでもいいと思います・・・(気持ちが大事です)

食べもの・飲み物・現金

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食べ物であれば、袋に入った煎餅などがいいかもしれません!
なぜかと言うと、基本的に現場は誇りが(木を丸ノコで切ったとき)などが
常に舞っています。しかも手は常に汚い状態なんです。
そういうことで直接手で掴まなくてもいいようなものが良いでしょう。

飲み物であれば、それこそなんでもいいです!
でも、ひとつ言わせてください。
もっていくのであれば、中身はなんでもいいのですが
容器の種類を同じ材質の物を常に持っていくのがいいです。
なぜなら、現場に残った缶、ペットボトル、紙コップ、袋などは
少なからず分別をしなければなりません。
素材が同じだと袋にまとめて捨てることができるのです。

現金!
これは少しいやらしい感じがしますね(^-^;
でも、これはこれでお客様にとっては利にかなっているかもしれません。
どうしても、忙しく現場にはいけない人がほとんどだと思います。
そうした場合に、最初の時点で
「少しですけどこれで飲み物など買ってください。」と
棟梁さんに渡すのも一つです。
大工さんのが1か月くらいでも毎日飲めるくらいの額でいいと思われます。

 

差し入れはありがたいけど・・・

基本的に飲み物であれば、寒い日は暖かいのみの物
暑い日は冷たい飲み物。
通常、これが普通です。

たまにあるのですが、箱でストックしておいた冷えてないジュース
暑い日に持ってきれくれる、施主さんがいるのですが・・・
ありがたいんですよ!!
しかし、暑い日に常温のジュースって、正直のめたもんじゃないです。

それと、2Lのペットボトルと紙コップを用意してくださる
施主さんがいらっしゃいます。
しかし、夏場では残った場合、次に飲めないほど暖かくなってしまいます。
そうなった場合処分に困ってしまします。

あとは、袋を開けたら食べきらないとならないお菓子
現場にはあまり向いていません。
出来れば小分けになったお菓子だと、現場で無駄にならないと思います。

コロナ禍だからこそしたい配慮

大工さんも新型コロナウィルス感染拡大予防のため
各現場では会社が定めた感染対策を守って工事を進めています。

マスクをしたり、定期的に消毒したり。
そのため、手作りの差し入れは、食べ物から感染することを恐れて敬遠される傾向にあります。

コロナ禍でなかったとしても手作りに抵抗のある大工さんもいますが
特に今の時期、手作りの差し入れは避けた方がいいと思われます。

また、夏の場合、マスクをしながらの作業は体力の消耗が激しかったり
熱中症になりやすかったりします。

熱中症対策として、熱冷ましシートや冷えたドリンクを持って行くと喜ばれます

まとめ

いかがだったでしょうか?
職人さんの気持ちを代弁すると。

差し入れは持ってきても、持ってこなくても良い!
しかし、もってきてくれればうれしい。

それが自然な気持ちです。
差し入れをもって来なかったからと言って、気分を悪くしたり

手を抜くような事はないので安心してください。

昼休みの時間帯だけはあまり来てほしくない

出来ることなら用事と確認が終わったら早めに退場してほしい

実際、施主さまに向かって言えることではないので
多分、心の中ではこう思っているであろうことを代弁してみました。

これは、全力で仕事をしているから昼休みはゆっくり休憩したい!
手間請負をしているので、少しでも早く仕事を終わらせたい!

そういった気持ちから、本音はこう思っているのではないか?

勝手な解釈で代弁してみました。
施主さんが来て、気になる人!そうでない人!

個々の感じ方なので、人それぞれです。
現場でコミュニケーションをとりながら、察知して対応することが大切です。

工事現場でのリアルなつぶやき
>・・・建物を長持ちさせるために・・・

・・・建物を長持ちさせるために・・・

建物は月日の経過とともに、日々劣化していくものです、建物の状況を確認し、気になる点や破損個所があった場合、被害を広げない(修繕費用を抑える)ためにも早めに対処が必要とされます。

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