1級施工管理技士が雨漏りを処理するとしたら。
雨漏り修理を出来るだけ安くすませようとした場合
やはり自分で処理することが一番安くすませる事が出来るでしょう。
中でもコーキング(シーリング)は、グッズも低価格で揃うし手軽なDIYです。
「雨漏りしてるところをコーキング剤でうめれば、雨漏りはとまる?」
「コーキング剤は、何を買ったらいい?」
そんな事を思うのではないでしょうか。
自分で直すとなると、やはり不安だと思いますので、アドバイスしたいと思います。
気になるところは、被害が大きくなる前に処理しておきましょう。
屋根修理に必要な道具7つ
- コーキング剤
- コーキングガン
- カッター
- マスキングテープ
- ヘラ
- プライマー
- ハケ
- (ついたコーキングを拭き取るウエスや新聞紙など)
- (溶剤・シンナーなど。ヘラについたコーキングを取るために必要です。
乾かないうちだとウエスでも拭き取れます) - (マスキングテープをはがす時に、テープを巻き取る棒又はサランラップの芯棒のようなもの)
上記の物があれば、とりあえずは準備完了です。
結構、揃えなければなりませんが、全部で1万円程度で準備することができます。
揃えておけば、ほかの修理にも活用することが出来ます!
例えば、。白のコーキング
それぞれの道具について、どんな風に使うのか詳しくみていきましょう。
1. コーキング剤
セメダイン 変成 シリコーンシール
セメダイン 多用途シーリング材 変成 シリコーンシール 333ml ホワイト
雨漏りの原因となっている、ヒビや隙間をうめるための材料です。
種類はいくつかありますが、変成シリコーンであれば良いです。
後は数種類の色から、補修する場所に近い色を選ぶと良いでしょう。
2. コーキングガン
タジマ コンボイジャスト (コーキングガン)
タジマ(Tajima) コーキングガン コンボイジャスト CNV-JUST
コーキング剤を押し出すための道具。
これがないとコーキング剤が使えません。
写真はセットした状況です。
3. カッター
オルファ カッター AL型
既存のコーキングを除去するのに使います。
家にあるものでも大丈夫ですが、事務用の遅いカッターだと
刃が折れやすいので、写真のようなL型の物が作業性が上がります。
4. マスキングテープ
3M マスキングテープ
スリーエム 塗装用 マスキングテープ 30mmX18m 4巻入り
主に養生に使います。
はみ出たら困るようなところに、縁を切るため貼っていきます。
ペンキ、コーキングなどを余計な所に付着させないためのものです。
また、ちょっとした養生紙をとめたりする事にも使われています。
色は数種類ありますが、色でそれぞれの特徴を持っていますが
あまり気にすることはないでしょう。
自分は、黄色、水色が好きなんでいつもこの2種類を使っています。
5. ヘラ
ソフトコーキングヘラセット 4本セット
SK11 ソフトコーキングヘラセット 4本セット 5mm・10mm・15mm・コーナー用
通常押えベラと呼びます。
均しベラでもいいです。
コーキングを打込んだら、打込んだコーキングを押え(均す)のに使います。
目地の巾、などによって使い分けると良いでしょう。
6、7. プライマー
ボンドシールプライマー
コニシ ボンドシールプライマー #7N(ハケ付き) 100g
コーキング剤と、打込む所の接着面しっかりくっ付けるためのものです。
これを塗ると、塗らないとでは接着強度がまったく違ってきます。
塗らなかった場合は、剥離、剥がれやすいという事になります。
長持ちさせようとする場合は是非塗布していただきたい。
※刷毛については、プライマーに付いてるものがあったので省略します。
やってみよう:雨漏りをなおすためのコーキング方法
まずは「雨漏りの原因がどこか」をしっかり見きわめましょう。
「屋根から雨漏りしてるかも…」と思っても、実際は外壁だったり
サッシだったりのコーキングが劣化している…というのは、よくあること。
どこが傷んでいるかで、修理方法も変わります。
雨漏り箇所の中と外から、目で確認しながら原因を突き止めるのがポイント。
原因が確認できたら、さっそく修理していきましょう!
ここで原因をしっかり見極める事が重要となってきます。
「どこから雨漏りしているのか明確にわからない」という方は
無理せず、建築業者、屋根屋さんなどの専門家に相談してください。
業者さんが解らない場合は
この紹介サイトをご利用いただくのも一つの手段です。
基本のコーキング方法
➀既存コーキングを撤去する。
目地や取り合い部分に打込みされている、既存のコーキングを撤去します。
雨漏りの位置が解った部分の既存のコーキングはキレイに撤去してください。
打込みの厚さが3㎜程度だと2年と持ちませんので最低8㎜以上は確保しましょう。
細かい事を言うと、目地などのコーキングは基本的に2面接着となります。
②ホコリ、汚れを落とす
打込む部分に汚れが残っていると、コーキングが剥がれたりする
原因となるのでしっかり汚れを除去しましょう。
水洗いをした場合は、確実に乾燥させてください。
③マスキングテープで養生する
上部写真のように、マスキングテープを張っていきましょう。
外壁に付けそうだ!と自信が無い方は
両サイド、外側にもう一列テープを貼っても良いです。
④コーキングを打ち込む
打込みは、経験でどれだけ打込めば均す時に上手くいくか?
解ってくるものです。
経験のない方は、均した時にこの量だとテープからはみ出すのでは?
そんなことを意識して打込めば良いです。
出来れば量が少し多いくらいがちょうどいいです。
少なすぎると、コーキングを足さなければなりません
そうしているうちに、ムラが出来きてきます。
それを何とかしようとしているうちに固まりはじめ
余計にぐちゃぐちゃになってきます。
出来れば1回で押さえればいいのですが、多くても均すのは2回程度で
仕上げるように意識してください。
⑤ヘラで押さえる
ヘラ押えは、コーキングの表面をキレイにする。
そして、付着する面に圧をかけ確実に付着させるための工程です。
ヘラに付いたコーキングをぬぐうものを用意し得ときましょう。
必要な道具7つで説明した10番の項目のものがあればいいです。
とにかく、養生テープを楽に巻き取る事が出来き、捨てれるような
ものであれば何でもいいと思います。
⑥マスキングテープを剥がす
コーキング剤が乾く前にマスキングテープをはがします。
マスキングテープは打込んだコーキングが硬化を始める前に剥がしましょう。
基本!打込んで押さえが終った時点から5分以内に剥がしましょう。
乾燥には最低12時間以上は放置することをお勧めします。
使うコーキング剤によっては「2時間程度乾燥させたら水にぬれてもOK」
というものも。
状況に応じて、コーキング剤を選んでくださいね。
瓦のコーキング方法
こんなふうに思ったら、横方向だけはコーキングしないようにしましょう。
瓦屋根は水の流れを考えて作られています。
そのため「横方向に瓦と瓦の間にスキマがあいてる!ここか!?」
と思ってそのスキマを埋めてしまうと、水がうまく流れなくなったり
水はけが悪くなって雨漏りが悪化する原因となる恐れがあります。
瓦のコーキングでやってはいけないこと
- 瓦と瓦をスキマなくコーキングする。
- 屋根の湿気が逃げなくなってしまい
屋根自体が腐食する原因をつくってしまいます。
そうなると雨漏りは前よりヒドくなる可能性も。 - ヒビの入った瓦。
- ヒビはコーキングで修理できる!という意見もあるようですが
あまりオススメはできません。 - 瓦の特性上「パテ」と呼ばれる補修剤を使用した方が効果的です。
スレート屋根のコーキング方法
- 汚れを落とす
- マスキングテープでヒビのまわりを養生
- コーキング剤をヒビ部分にそってかぶせる
- ヘラでコーキングを押し込むようにならす
- マスキングテープを外して完成
しかし、2~5㎜程度しかない厚さの材料のひび割れにコーキングをしても
気休めにしかならないという事を覚えておきましょう。
その部分だけ交換した方が雨漏りが防げます。
屋根や壁の穴をコーキングで塞ぐ
- 穴の入り口をできる限りたいらにならす
- 穴にコーキング剤を入れる
- 表面をヘラでたいらにする
穴の中が湿っている場合は、乾燥してから穴をふさぐようにしましょう。
自力でやる自身がない…!そんなときはプロに頼む。
自力でのコーキングをする場合のアドバイスをしてきましたが
何となくでもお解りいただけましたでしょうか?
やり方は解っても、実際やると出来ないということが多々あります。
最初にもお伝えしたように、1番のポイントは「雨漏りの箇所を見極める」ことです。
「よくわからないけど、ここを塞げば止まるかな?」という
軽い気持ちでコーキングを打つのだけはやめた方がいいです。
一時的に止まったように見えても、正しい入り口を塞がないと
「違う場所からまた雨漏りが…!」なんてことになりかねません。
それを繰り返すうち、家はどんどん劣化していきます。
雨水の経路が変わり、原因の特定がむずかしくなってしまうこともあります。
もし判断に自身が無い場合はプロにお願いしましょう。
プロの業者が解らない場合、無料でリフォーム(屋根修理)の優良業者を紹介してくれる
サイトがあるので参考にしてみてください。
まとめ
いろいろ説明してきましたが、自分の手で直すのも一つの楽しみだと思います。
雨漏りをコーキングで修繕しようとするときは、
- 雨漏り箇所をしっかりみきわめる
- 道具を揃える
- 天候をみてコーキング修理をする日を選ぶ!
この3つのポイントをおさえて、試してみてくださいね。
「自分で修理、ちょっと自信なくなってきた…」
という方は、屋根、雨漏り修繕業者サイトで業者を探すのもよいでしょう。
雨漏りのコーキングがうまくいくことを願っています!