玄関タイル補修【実際のタイル工事の施工】
タイル仕上げとなる部分はある程度決まっているものです。
キッチン前の壁だったり、玄関や玄関ポーチの床だったり
ほとんどのお宅はこのような場所にタイルを仕上げ材として
使われているのではないでしょうか。
タイルは仕上げ材としてはかなり長持ちする材料です。
しかし、材料が長持ちしても下地自体が不具合を生じはじめ
それによって、タイルが剥がれてしまうという場合がほとんとです。
この現場は浮いてるというより、すでに剥がれてしまっています。
剥がれてしまってから、しばらく放置していたのかなと思われます。
写真のような状況になっていれば、我々業者としては、
最低でも剥がれているタイルから半径60㎝は全て浮いていると予想します。
この現場の状況だと最低でも畳2~3枚分は張替えとなる予想ができます。
そういったことから、現状を見ないで見積もりを出す業者は
絶対損をしない金額を提示する、どんぶり勘定の業者か
そもそも適当な業者かのどちらかです。
そんな業者に出会わないための記事も参考にしてください。
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タイル剥がれ始めたら、その部分だけの補修では済まなくなります
浮いている場合でも同じような事が言えますが、剥がれている場合は
剥がれているいるところからタイルのと下地の間の周囲に水が浸透して
隙間という隙間にどんどん入り込みます。
それを繰り返すことで下地と、タイルの接着に不具合が生じ浮いてきたり
剥がれてきたりするのです。
特に寒冷地では、隙間に浸透した水が凍結するので
被害はみるみる広がっていきます。
隙間に浸透した水分は凍結すると膨張します。
その膨張する力によってタイルがどんどん剥がれてくるのです。
タイル補修範囲確定!浮き部分撤去完了。
浮いている箇所を確認しながら剥がしていくと
下記写真のように、ここまで範囲が広がります。
例えば、3枚剥がれているから3枚だけ貼ってください。
3枚張る金額はいくらですか?
というふうにはほぼならないのが現状です。
他、浮いてる所は、無視していいです!という場合は別ですが・・・
直すからには、ちゃんとした工事をしたいものです。
最初の施工前の写真では見た目25枚程度でしたが
実際、剥がしていくと300枚を超える枚数になりました。
タイル補修は次の工程で修繕をしていきます
1 タイル撤去作業
タイルを撤去するときは、たがね・のみ等で撤去するようにしましょう。
何故かというと、電動工具を使うと振動などで大丈夫なところまで
浮いてしまう事があったりします。
損傷が拡大しないように、面倒でも手で撤去することをお勧めします。
2 タイル撤去完了
タイル撤去完了後は、目地材など撤去しきれていないところを
確実に撤去して、タイルを貼るときに支障のない程度に
下地を平らにする必要があります。
場合によってはダイヤモンドカップなどで平らにしていきます。
3 下地清掃
撤去完了した下地面は必ずデッキブラシ、洗車ブラシなどを使って
水洗いをしましょう。
たがね、ダイヤモンドカップなどを使って撤去した場合は
必ずモルタル破片やコンクリートの粉などが下地面に付着しています。
この状態で、モルタル、タイルなどを貼っても、下地に付着出来なので
すぐに剥がれたり、浮いてきたりします。
4 下地作り、タイル貼り
【モルタル圧着貼り】
下地に水湿し又は吸水調整材を塗布します。
塗布した後すぐ乾かないうちに、ポリマーセメントモルタルを
下地面とタイル裏面に塗り付けタイルを貼っていきます。
【接着貼り】
下地に接着剤を塗り付けタイルを貼っていきます。
改修工事などはこの張り方が一般的です。
5 タイル目地詰め
タイルを貼って24時間以上振動、外力を与えないよう養生したあと
目地詰めを行います。
写真は目地を埋めている状況です。
目地を詰めたらスポンジ等で目地をえぐり取らないように
軽く押さえ拭き取っていきます。
6 完 成
目地の拭き取りが終ると完成です。
以上で工事の工程は終わりです。
しかし、張替えをした周辺のタイルがまた剥がれてくる可能性があったりします。
とりあえず、今回はそうなったら又考えます!という施主様の結論でした。
まとめ
タイル補修工事では、予想以上に工事範囲が広がる事が解ったと思います。
タイル工事に限ったことではないですが、修繕工事、リフォームでも
同じことが言えてきます。
実際にここまでを直す!といった計画をしていたとしても
納まりの関係で範囲が増えた、ついでにここも直そうか?などというふうに
実際に決めた金額を超えていく事例が多々あります。
修繕工事、リフォームをする場合は
余裕をもった予算を計画をしておきましょう。
工程に説明はなかったですが、タイルが浮いているかどうかは
タイルを直接テストハンマー(小さい金づち)などで
叩いてチェックします。
叩いたときにカポッ?
とにかく固いコンクリートを叩いてる音と明らかに違います。
鈍い音がしたら浮いてると思って良いでしょう。
上記写真のようになる前に、早めに対処することで補修費なでも変わってきます。
気づいた場合は早めの補修をすることを心がけましょう。
こういった修繕の場合は、通常現在の住宅を施工した業者にお願いするのが
一番理想的です。
しかし、その施工業者と折り合いが悪くなったり
施工業者に対し不信感をいだくようになった。
そういった、事情を抱える方も少なくありません。
このような状況の場合、何処に頼んで良いのか解らくなります。
そんな方のために、『信頼できるリフォーム業者を見つけるための見極め術』
リフォーム会社の種類、信頼性を見抜くチェックポイント
業者を選ぶ際の注意すべき特徴など書いた記事を参考にしてみて下さい。