【樹脂サッシ使用するのが当然】極寒地域で住宅を建ててきたプロが解説!

樹脂サッシの寿命はどのくらい?

 

樹脂サッシはアルミサッシと比べると強度が弱いと言われるのを聞くけど
実際、どれくらい違うのだろうか?

基本手的に塩ビ樹脂自体は50年以上使える素材ですが、その使われ方や
気候、気温、日当たりなどの環境も寿命に影響を及ぼします。

環境によっては50年前後、樹脂が傷みやすい生活環境だとそれ以下の寿命になります。
どんな材料でもそうですが、気候や環境、使い方、メンテナンスの頻度で違ってくるものです。

 

樹脂サッシの特徴

樹脂サッシは他の材質で出来たサッシとどう違ってくるのか?その特徴をここでお話しします。
樹脂サッシの「樹脂」は塩化ビニール樹脂とも呼ばれているもので、簡単に言ってしまえば

プラスチックで出来たサッシと言うことになります。
そもそもは、ドイツで開発され日本に渡ってきたものです。

最大の特徴としては、樹脂サッシは断熱性および気密性が高いので、冬の寒さが厳しい
北ヨーロッパや北アメリカといった寒冷地を中心に普及しています。

日本全体で考えると、樹脂サッシの普及はまだまだといったところです。
韓国では80%、欧米では60%、日本に限っては10%程度です。

10%のうちの9割は北海道、東北での使用されているのが現状です。
しかし、最近は断熱に関心が集まっており、積雪地方以外の住宅でも樹脂サッシの普及が

少しずつ増えてきているのが現状です。
日本でもこれからどんどん樹脂サッシは普及していくことでしょう。

 

樹脂サッシとアルミサッシの違い

北海道はサッシと言えば樹脂サッシ!30年前くらいから樹脂サッシが当たり前という環境だったので
アルミサッシとどう違うか?

正直考えてたことがありません。
しかし、あえて言わせていただくとしたら・・・

そんなことを、お話したいと思います。

上記でも言いましたが、サッシと言えばアルミサッシというイメージが日本では多いのが現状です。
特に日本の本州ではアルミサッシの普及率の方が高く、ほとんどの家庭がアルミサッシ又は複合サッシでしょう。

アルミサッシはアルミニウム合金でできたサッシを意味し、アルミニウムは軽くて耐久性に優れているということが第一です。
又、加工がしやすいことから、戦後の高度経済成長期以降、日本の住宅において多く取り入れられてきました。

一見便利なアルミサッシですが、アルミサッシは熱を伝えやすく外気温の変化の影響を受けやすいというマイナス点があります。
アルミサッシを使っていると夏に室内は気温が上がり、冬は外の冷気が室内にまで伝わり冷えてしまうのです。

さらに外気の温度が下がりやすい冬は、サッシを挟んだ室外と室内の温度差が大きいため、サッシ周りに結露が生じてきます。
その点樹脂サッシは断熱効果に優れているので夏も冬も室内の温度が室外の温度に左右されることが少なくなります。

さらに樹脂サッシはアルミサッシに比べてそのデザインやカラーバリエーションが豊富なのも魅力の一つです。
しかし、アルミサッシより価格が高くなるという欠点があります。

又、樹脂サッシはアルミと違い強度が弱いのでアルミの強度を満たそうとすると
厚みが厚くなったり、喪に自体がゴツイものになり重量が重くなるという欠点もあります。

サッシを選ぶ時は、住んでる地域や断熱に対してどこまで拘るか自分で計画をして
納得のいくサッシ選びをしていただきたいと思います。

 

樹脂サッシの耐久性

アルミサッシに比べて、樹脂サッシはどれくらい耐久性があるのだろうと気になるところですよね。
人工的に作られたものは、基本的に劣化するのが普通です。

なのでアルミサッシも樹脂サッシも劣化するものです。
では、樹脂サッシはどれくらいの耐久性があるのか気になるところです。

ズバリ!

通常言われている趣旨サッシの寿命は50年程度とされています。
自分の会社で建てた物件で30年経つ家でも、樹脂サッシに関してはなんのクレームもありません。

なので経験上30年は大丈夫だと自分的には言えるのです。
自分の実家もリフォームをして35年になりますが、壁や他はガタが来ていますが

樹脂サッシ自体は問題ありません。
ただ、1か所だけ真空となっている複層ガラスの中に水滴がつくようになり

ガラスの交換はしました。
なので樹脂サッシ単体だけを考えると30年は問題なく使えるといえます。

ただし、気候などによって耐久性にも変動があることを頭に入れておきましょう。
劣化を防ぐには定期的にメンテナンスをすると寿命が長くなります。

 

樹脂サッシを使うことのメリットとデメリット

樹脂サッシを採用するかどうか検討している方のために、樹脂サッシのメリットとデメリットについて少しお話したいと思います。
メリットとデメリットをしっかりと把握して、決定する判断材料としていただければ幸いです。

 

樹脂サッシを使うメリット

断熱性が高い

樹脂サッシに使われている塩化ビニル樹脂は、熱伝導率でいうとアルミサッシと比べた場合
約1000分の1というデータがあります。
樹脂サッシを採用した場合、アルミサッシと比べると室内の温度を保ち
冷えた外気を室内へ伝えにくいということは皆さんご存知の通りです。
樹脂サッシに複層ガラス、最近では三層複層ガラスなども各メーカーから出ていて
そういったガラスを組み合わせれば、さらに断熱性が高められます。

 

気密性も格段に上がる

気密性に優れているので防音効果も期待できます。室内の雑音はもちろん
外の騒音もアルミサッシよりは気にならないでしょう。
さらに防音効果を高めたいのであれば、厚みのあるカーテンや防音効果のあるカーテンをつけることをおすすめします。

 

結露が生じにくい

夏や冬になると気になる窓辺の結露は、室外と室内の気温に差があることによって発生します。
その結露によって、窓台が水滴により黒く変色したり
カビはもちろん、クロスの剥がれてしまうといったような、悪さをします。
樹脂サッシにすることでそういった被害を低減することが出来るので
カビやクロスの剥がれなどに悩まされることも少なくなり、より衛生的に保てるようになるでしょう。

 

樹脂サッシを使うデメリット

アルミサッシより価格が高い

通常、アルミサッシより樹脂サッシの方がやはり金額が高くなります。
北海道では内、外両側に樹脂を使ったサッシを使うのが一般的です。

金額はアルミサッシと比べ、樹脂サッシを使った場合金額は約2倍くらいになってきます。
同じ内外樹脂サッシでも寒冷地仕様というものがあり、そこでも金額が変わってくるので

特に関東地方の方が、関東でサッシを決め見積もりを貰ってたとしても、仕様の違いから
実際に北海道の業者に見積りをしたら全く高い金額となることもあるので注意が必要です。

 

ホワイト色のサッシは汚れが目立つ

樹脂サッシはアルミに比べ、色のバリエーションが多いのですが、その中でホワイトを選んだ場合
普段の使い方(清掃)の頻度で汚れが目立ってきたりするのでこまめな清掃をすることをおススメします。

 

アルミサッシと違いとにかく重い

アルミサッシは普通に考えるとプラスチックよりは強度が強いのは皆さんも感覚的にお解りになると思います。
そのためアルミの強度に負けない、又は同等の強度にしよとした場合

どうしても材料自体に厚みが出てきます。
その分、重くなってしまうということになります。

最近は技術も発展してきているため、少しづつですがゴツイものでなくても
強度を出せるようになってきているので

そこにも注目しつついろいろなサッシと比べてみることをおススメします。

 

樹脂サッシの窓にリフォームするときの価格相場

現在使っているサッシを、他のサッシに取り換えたいという方もいると思います。
そういった工事をする場合にどういった作業がされるか?
又、さの作業の費用はどれくらいかかるのかを簡単に説明したいと思います。

 

現在のサッシを枠ごと交換

枠ごと交換する場合は、外壁壁・室内壁を(窓の周り)壊す必要があります。
例えば、子供部屋のサッシ1か所を取り替えようと業者に頼んだ場合

サッシが5万円のものを選んだとしましょう。
そうした場合、サッシ5万以外にかかってくる費用を説明します。

工賃(取付け、解体作業) 4~5万円程度(窯業系サイディングの場合)

外壁補修 施工範囲で変動 部分補修が可能の場合3万円程度

コーキング 1万円程度

内装ボード張り 工賃に含まれる場合が多い(4~5万円程度の中に入っています)

内装クロス張り クロスは部分補修ではなく、面を張り替える 1.5万円程度

脚立での作業が困難な場合は足場代がかかってきます 3万円程度

最低この作業が必要となってきます。

工期は1~3日程度かかります。(サッシの収まり、大きさなどで変わってきます)

 

リフォーム費用内窓を設置

窓枠をいじらずに、現在付いているサッシの内側に取付をするタイプの窓とないります。
よって、外壁、内壁等を壊すことが無いためその分費用が節約できます。

一般的な工事費は1か所当たり約6万円程度とされていますが、窓の大きさ
取付する数によって1か所当たりの単価などは違ってきたりします。

できるだけ費用を抑えたいと考えている方にとってはこの方法が一番お手頃だと思います。
又、作業も大掛かりにならないのでので、日数(時間も)短くて済みます。

5か所程度の設置であればあれば、1日あれえば十分終えることが出来るでしょう。

 

樹脂サッシ1番人気メーカーをご紹介

 

サッシを工事するのは良いが、実際に何処のメーカーが良いのか?
そう思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ここでは、自分がおススメする樹脂サッシのメーカーの定番を紹介したいと思います。

 

LIXIL

樹脂窓 EW

LIXILでは樹脂サッシと言ってもシリーズごとに違った性能
デザインをもった商品を出していたりします。

断熱性能が良い順に言うと

レガリス 技術の全てを注いだ熱還流率0.55W/(㎡・k)を実現したサッシ。
樹脂窓EW フレームのデザインを追求したサッシ。
ハイブリット窓TW 厳しい環境から暮らしを守るために追求された解放感のもてるサッシ。
サーモⅡ-H/L どんな住宅にも調和するシンプルデザインのサッシ

となります。

それぞれ用途や何処まで断熱性能を求めるかで商品を選ぶと良いでしょう。
樹脂サッシはアルミサッシに比べて、結露が発生しにくいので、カビ対策にもおすすめです。

優れた断熱性により、室外の気温に左右されることなく
エアコンをつけても室内の温度を一定に保つことができるので

冷暖房費の節約にもつながります。

防音性も高く、車の騒音が部屋に入ってきたり
室内の音が外に漏れたりするのが気になる方にもおすすめです。

水密性能が高いので、雨がサッシにしみこんで室内に入り込んでくることもないので快適に過ごせます。

 

後付け内窓メーカー

工事費を最小限に抑え快適な室内環境を整えることが出来ます。
【断熱、遮熱・結露の軽減・防音効果】というような効果を期待できるでしょう。

築数十年以上たつ家だけど、窓からの冷気を押さえたい・とにかく断熱効果をあげたい
そんな方にはおススメしたい品物です。

内窓専用商品 LIXIL「インプラス/インプラスウッド」

LIXILの「インプラス/インプラスウッド」は静電気による
ホコリや粉じんなどの付着を防ぐダストバリア仕様となっています。

よって頻繁に窓掃除をしなくても窓に付着するホコリが気にならず
快適な生活を送ることができます。

忙しくてなかなか窓掃除ができない、手軽に窓掃除を済ませたいといった方におすすめです。
和紙調ガラスもあるので、和室との相性も抜群です。

内窓専用商品なので、施行も比較的簡単に済みます。
気軽に樹脂サッシを試してみたいという方にもピッタリの商品です。

 

YKK AP

YKK APの「かんたん マドリモ 内窓 プラマードU」は補強部品を使わずに取り付けることができるので
施行時間も従来の半分の時間で済みます。

窓のサイズなどにもよりますが、一カ所当たりの施行時間はおよそ60分とされており
簡単に取り付けできます。

マンションにお住いの場合、窓の外側部分はマンション全体の共有部分に当たるので
住人が勝手にいじることはできません。

しかし室内側であれば専有部分に当たるので、内窓が取り付けられます。
「かんたん マドリモ 内窓 プラマードU」を付けて生活をより快適なものにしてみましょう。

 

樹脂サッシなら色やデザインが豊富

樹脂サッシは、着色や成型がしやすいことから、色やデザインが豊富です。白や茶といった色以外にも
黒やシルバー、木目調もラインナップされています。また、内観と外観で色を変えることも可能です。

デザイン面では、アーチ型や出窓、和室の障子のようなサッシなど、さまざまな形が登場。
住宅のイメージに合わせて、窓を選ぶことができます。

機能性・デザインの両方でこだわって家づくりをしたいという人には
ぜひ樹脂サッシを取り入れてみてはいかがでしょうか。

樹脂サッシには、既存サッシとの交換する方法と、後付けする方法があります。
費用面で差があるため、見積もりを複数のリフォーム会社から取り、どちらの方法を採るか検討しましょう。

また、樹脂サッシへの交換リフォームは、実績があるリフォーム会社に依頼しましょう。
施工技術やサッシの仕入れ価格など、実績がある会社ほどノウハウがあります。

リフォーム会社を自分で探すのが難しいなら、ホームプロを利用されてはいかがでしょうか。
ホームプロには全国1,200社のリフォーム会社が加盟し

樹脂サッシへの交換リフォームの経験が豊富な会社もたくさんあります。
お客さまは、無料で登録でき、最初は匿名でリフォーム会社とのやりとりができます。

樹脂サッシへの交換リフォームをお考えの方は、ぜひご利用ください

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建物は月日の経過とともに、日々劣化していくものです、建物の状況を確認し、気になる点や破損個所があった場合、被害を広げない(修繕費用を抑える)ためにも早めに対処が必要とされます。

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