サイディングの種類とその特徴。

リフォーム

サイディングとは?

外壁パネルのこと

サイディングに関して、簡単に言うと、パネル化した外壁材の事です。
サイディングが普及する前は、外壁にはモルタルを塗って仕上げていました。

モルタルや漆喰は左官職人がコテを使って丁寧に仕上げていきます。
よって、技術と手間がかかる仕事となります。

モルタル仕上げの外壁

ところが、作業が簡単で工期を短縮できるサイディングが登場すると
とたんに、サイディングは市場に普及しました。

パネル形状になっているので、現場ではかなりの工程短縮をすることが出来ます。
施工方法はマニュアル化されているので、これといった技術は必要とされません。

このような背景があり、サイディングは現在でも
国内トップシェアの外壁仕上げ材となっています。

サイディングの工法について

外壁通気工法

 

現在の住宅は写真のように「外壁通気工法」にて施工されています。
下地面とサイディングの間に胴縁(どうぶち)という材料を打ち付け

通気性を確保した外壁構造のことです。
サイディングの裏に湿気が入り込んでも通気層が湿気の逃げ道として機能します。

外壁通気工法のメリットが認められ、現在では標準的な工法として定着しています。
また、通気層は断熱効果ももたらせてくれます。

外壁通気工法を取り入れることで、外壁が長寿命化し
快適に過ごせることが証明されました。

この外壁通気工法のメリットも、そして種類の豊富さがサイディングが
爆発的に普及した理由のひとつです。

外壁材の種類は主に4種類

窯業・金属・樹脂・木質の外壁施工写真

新築住宅で最も多く使われている外壁材は、サイディングです。
サイディングの割合は全体の90%です。

その外壁は大きく4種類にわけられます。

窯業サイディング

金属サイディング

樹脂サイディング

木質サイディング

 窯業(ようぎょう)サイディング

窯業サイディング
窯業サイディング
窯業サイディングの住宅
窯業サイディングの住宅

窯業(ようぎょう)ってなに?

窯業(ようぎょう)サイディングはセメント、金属を窯で高温処理して
製品化されたものです。

窯業サイディングは、セメントと木質繊維を主な原料とした外壁材です。
一般的にサイディングといえば、窯業サイディングのことをいいます。

新築戸建て住宅に採用される外壁材のなかでサイディングは80%弱と
圧倒的なシェアを占めているからです。

窯業サイディングの主なメリット・デメリット

メリット

  • デザインが豊富である

  • 施工実績が多く採用業者も多い

  • 価格が安い

デメリット

  • シーリングのメンテナンス費用が高い

  • 全面改修時の費用が高い

メリット1:デザインが豊富である

タイル調・レンガ調・石目調などデザインがとにかく多いことです。
タイル調でも、石目調でも本物と見劣りしないほどのクオリティです。

またカラーバリエーションも豊富なことが一番の理由です。

メリット2:施工実績、採用業者が多い

窯業サイディングのシェアが圧倒的に高いことからも性能の高さは実証済です。
最近は光触媒のような耐候性に優れるものや

シーリングレス工法など目地を最大限減らす工法など
昔に比べて製品開発が進んでいます。

厚みも増しており、発売当初は12㎜厚が主流でしたが
最近は16㎜厚が平均で21㎜厚の製品まで登場しています。

施工できる業者もたくさんいることもメリットのひとつです。

メリット3:価格が安い

材料費が比較的安くまた工期も短いため
イニシャルコストを抑えることが可能です。

デメリット1:シーリングのメンテナンス費用が高い

 

窯業サイディングの開口部まわりにはシーリング材を充てんさせます。
最近は耐久性が高いシーリング材が開発されています。

しかし、ひと昔前やコスト重視の住宅のシーリングは
築後10年から15年程度でシーリングの劣化がはじまります。

このシーリング材の交換・補修費用は1棟あたり15万~25万円程度かかります。

デメリット2:張り替え時の費用が高い

窯業サイディングは遅かれ、早かれ張り替えする時期がきます。
その時に張替する費用は高くなる傾向があります。

窯業サイディングはコンクリートに近い素材ですが水を含みます。
現在の窯業サイディングは湿気による結露の影響が受けにくい

外壁通気工法が採用されています。
さらに窯業サイディングの厚みは平均が16mmと厚く

現在はオートクレーブ養生とよばれる工法でかなり耐久性が
高い仕上がりになっています。

18㎜厚や21㎜厚の商品まで登場しています。
サイディングが水を含むことで品質に影響をおよぼすことは

過去の話しになりつつあります。
水を含むから塗装が必要だという意見を耳にします。

色あせや塗膜劣化の程度では外壁通気工法が施されているサイディングは
何も問題なく機能すると思いますが、塗膜にキズなどついて

塗膜が剥がれてきたとなれば、早期の修繕、手直しが必要です。
特に積雪地方では他の地方より早めの対処が必要です。

それ以外で、単に汚れが気になるなどという状況であれば
基本的に築後20年位は何もしなくても基本的に大丈夫と言えるくらいです。

金属サイディング

金属サイディングは、その名のとおり金属製の板(鋼板)を
成型した外壁材です。

昔はトタンが主流でしたが、最近は耐久性が高いガルバリウム鋼板や
アルミ、なども使われてきている時代です。

また、鋼板の裏側に断熱材を貼り付けた製品が登場し
耐久性と断熱性、遮音性に優れた外壁材として人気が高まりつつあります。

新築市場でも順調にシェアを伸ばしてており
外壁材としては窯業サイディングの次に高いシェアを占めています。

金属サイディングは窯業系のサイディングより重さが軽いため
今お住いの住宅の外壁の上に張り付ける場合は

好んで軽量である金属サイディングをお勧めすることが多々あります。
リフォームでは材料的には多少高くなりますが、家にかかる負担を

少しでも軽減しようと考えると最適な材料です。

金属サイディング
金属サイディング
金属サイディングの住宅
金属サイディングの住宅

金属サイディングの主なメリット・デメリット

メリット

  • リフォームに適している

  • メンテナンスが楽

  • 耐久性が高い

デメリット

  • 窯業サイディングより割高

  • デザインがシンプル

メリット1:リフォームに適している

外壁カバー工法前
外壁カバー工法後

前記でも言いましたが、金属サイディングは、とても軽いのが特徴です。
既存の外壁材の上にサイディングを重ね張りする(カバー工法)が出来ます。

張替と比べると、撤去費用が無い分安く済みます。
それでいて、安く建物のイメージを変えられるので

出来上がりは、新築みたいな仕上がりになってくるのも特徴です。

メリット2:メンテナンスが楽

多くの金属サイディングの塗膜は耐候背の高いフッ素塗料がつかわれており、かつ焼付塗装による密着性が高い塗膜で仕上がっています

標準的な商品すべてが色あせにくい製品となっています。
また金属サイディングで用いるシーリングは外に露出する量が少なく

窯業サイディングのように明らかにシーリングのうち替えが必要な
状態になる事がほぼありません。

窯業系サイディングは大規模な地震発生時にひび割れをおこすことがありますが
金属サイディングは建物の揺れによるヒビ割れの心配がありません。

メリット3:断熱性や遮音性が高い

断熱材入りサイディング
断熱材入り金属サイディング

 

金属と聞くと熱を通しやすく、雨音などが響く印象があります。
実はサイディングの中で金属サイディングは断熱性と遮音性に最も優れています。

理由は金属サイディングの内側に断熱材が充てんされているからです。
さらに金属サイディングを用いでカバー工法をおこなった場合

既存の外壁と金属サイディングの間に通気層を設けられます。
より快適に毎日の生活を過ごすことが出来るのではないでしょうか。

(注:断熱材がなかったり、十分な厚みがない金属サイディングも
中にはあるのでご注意ください)

デメリット1:割高

材料価格は窯業サイディングや樹脂サイディングと比較すると少し割高です。
理由としては板金工とよばれる特別な専門技術を伴った

職人さんしか施工ができない工事だからです。
ただし、長期的なコストパフォーマンスでは最も有利な素材です。

デメリット2:デザインがシンプル

金属サイディングの施工写真
金属サイディングの施工写真

 

シンプルなデザインが好みの方に金属サイディングはおすすめです。
最近は部分的に木質サイディングを組み合わせた複合デザインが人気です。

その一方、本物のレンガやタイルとは違いリアル感や立体感は
窯業系サイディングに比べて劣ります。

ただし、最近はプリント技術が高度になってきています。
最新の金属サイディングのデザインはかなり再現性が高いです。

そうわ言っても、金属サイディングは凹むという性質もあります。

金属サイディングは凹むことがデメリットとしてよく取り上げられています。

凹みや歪みやすい金属サイディングは、ごく一部の製品
(施工方法で仕上げられてた外壁)だけです。

どんな製品かというと断熱材なしの縦張り金属サイディングです。
ボールや飛来物などの衝撃は、金属サイディングよりはるかに

窯業サイディングの方が耐衝撃性には弱いです。
割れや欠け、ひびなどは圧倒的に窯業サイディングの方が発生します。

凹むことを過剰に心配する必要はありません。

樹脂サイディング

樹脂サイディングは、塩化ビニル樹脂を主原料とするアメリカ生まれの外壁材です。いわゆるプラスティック製の外壁材です。

アメリカでは外壁材の中でも最も普及しています。
そのシェアは50%以上を占めています。

ただし、日本での普及はまだまだで、シェアは1~2%程度です。
これまでは小規模の輸入代理店だけが取り扱っていましたが

2019年に大手の旭トステムが本格的に販売を開始しました。
これからシェアが拡大する可能性がある注目の素材です。

樹脂サイディングの施工写真 引用元:旭トステム外装株式会社 WALL-J
樹脂サイディング
樹脂サイディングの施工写真 引用元:旭トステム外装株式会社 WALL-J
樹脂サイディング

樹脂サイディングの主なメリット・デメリット

メリット

  • 安い

  • 色あせない

  • シーリングが不要

デメリット

  • 実績がほとんどない

  • デザインが少ない

メリット1:安い

サイディングの中で最も安いです。
外壁カバー工法による施工も可能です。

外壁塗装の選択肢なく、金属サイディングほどの
費用がかけられない人におすすめの外壁材です。

メリット2:色あせない

耐候性が高く、色あせ保証も30年と
すべてのサイディング材の中で長い保証期間です。

メリット3:シーリングが不要

樹脂サイディングはシーリングを用いずに施工ができます。

デメリット1:実績がほとんどない

樹脂サイディングは日本での実績がほとんどありません。
基本的に建築業界は使用経験に乏しい商品の受け入れがなかなか進まない業界です。

なぜなら、問題が生じた場合の責任リスクが大きいからです。
外壁のような雨漏りや火事に関わる建材は、なおさら慎重にならざるを得ません。

定着までには、まだまだ時間がかかると考えられます。
また、輸入品であるため、将来的に商品の取り扱いがなくなるリスクもあります。

デメリット2:デザインが少ない

樹脂サイディングはドイツ張り(下見板張り)とよばれるデザインばかりです。
アメリカの映画やドラマでよくみかけるカントリーデザインの外観です。

木質サイディング

木質サイディングは、無垢の木を用いた外壁材です。
昔の木張りの家などはまさに木質サイディングに分類できます。

つまり、戦前の戸建て住宅ではシェアナンバーワンの外壁材でした。
ところが、防火法の規制や気密性、防水性などの観点から割合は急減しました。

最近はレッドシダーの耐久性が評価されたり
防火性能を満たした施工方法が確立されたりもしています。

「金属サイディング+木質サイディング」や
「窯業系サイディング+木質サイディング」など

無垢の外壁材を組み合わせて仕上げる住宅が若い方を中心に人気が高まっています。

木質サイディング
木質サイディング

木質サイディングのメリットとデメリット

メリット

  • 天然無垢のデザイン

デメリット

  • 高い

  • 不具合が多い

メリット1:天然無垢のデザイン

天然無垢の風合いとインパクトは他のサイディングにはかなわないデザインです。
高級感と安心感を備えた外観になります。

デメリット1:高い

サイディングの中で最も高いです。

デメリット2:メンテナンスが大変

木材は水分を吸収すると腐朽やそりの原因にもなるため
より厳格なメンテナンスが必要になります。

木質サイディングの表面は塗装仕上げでメンテナンスをおこなます。
基本的に木目を残す塗料は、木目を塗りつぶす塗料と比べて長持ちしません。

したがって、メンテナンスコストは割高です。

まとめ

ここまでご閲覧、ありがとうございました。
住宅の外壁材はサイディングが圧倒的なシェアを占めています。

その中でも新築の戸建て住宅ではデザイン性と施工性
価格性に優れた窯業サイディングが一番の人気です。

ただし、最近は徐々に窯業サイディングの比率が下がっており
金属サイディングの人気が高まりはじめています。

そのような競争があるなかで、サイディングは日を追うごとに品質と施工性
デザイン性が向上しています。

これからも新しい付加価値を備えたサイディングが登場するはずです。
外壁材をどうするかお悩みの人は、サイディングの最新情報を調べてうえで

ご使用になるサイディングをお選びください。

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