ペットと同居「住まいの間取り、スペースの取り方」

一昔前まではペットは人間が買う事で、ある意味人間の自己満足といった考えでしたが
最近のペットは家族の一員という認識を持つ方が普通になっています。

ペットは飼うものではなく「寄り添ってくれるもの」というふうに
考えるのが現時点で正しいのではないかと思います。

可愛いペットだって、家族として一緒に暮らすためには
家をどのように造っていけばいいのかを考えなければなりません。

人間にとって良いと思うものも、ペットにとっては「心地よくない」
「危険な状況」だったりということがあります。

犬や猫などの代表的なペットの習性や人間とペットの違いをご説明したうえで
お互いに快適に生活する家造りのヒントをお伝えいたします。

 

ペットと同居「住まいの間取り、スペースの取り方」

猫や犬は家族の一員で飼い主の子供と言っても過言ではありません。
そんな可愛いペットと暮らすためにはペットにとって快適な環境を

いろいろ考えつくってあげなければなりません。
健康や安全性などに配慮することはもちろん

ペットの修正や行動パターンをしっかりと理解してあげたうえで
快適に生活できるようにしてあげたいものです。

又、人間にとってもペットがいる事で、いろいろ考えたり、行動したりすることで
自身の健康管理にもつながってきたりするものです。

人にとってもペットにとっても暮らしやすい間取りを紹介していきます。
その間取についての注意点やポイントをまとめてみました。

 

人間がペットにしてあげられる3つのポイント

 

ペットの特徴を考える

ペットの健康を考える

ペットの安全を考える

 

ペットと同居するための家造り

ペットと一緒に暮らすための家造りをするためにはペットの習慣や
どんな環境がそのペットにとって良いのかを十分に理解しておくことが重要です。

ここでは犬と猫に絞った内容で
自分が解っている範囲で犬・猫のそれぞれの特徴をお話していきます。

最も重要なのは、犬や猫を自由に行き来出来る空間をどう作ってあげるか
考えなければなりません。

又、自由とはいえ制限すべき場所なども明確にすることも大切です。
犬であれば、毎日の散歩など外との出入りを快適にすることや

人と触れ合うのが大好きな犬の居場所もしっかり検討すべきでしょう。
それに引き換え、猫は適度な距離感が何より大切です。

その距離感を保ち、リラックスできる空間=高い場所が好きな猫の
休憩空間など慎重に検討しましょう。

つまりは、人もペットも心地よく暮らせる距離感をどう間取りに
落とし込んでいくかが大切ということです。

自分が今まで飼っていたペットをイメージして書いています。

同じペットと言っても、それぞれ性格が違い行動パターンも違ってくるものです。

以下の記述では、当てはまらない事もあります。

それぞれの特徴とポイント

犬の特徴とポイント

散歩など体を動かすのが大好き。

基本的に自由に走りまわることが出来るような間取りを考えてましょう
隣の部屋に直線的に入れるようにすることで、距離が伸びます。

外を眺めるのが好き。

犬でも猫でも窓から外を眺めるたりするのが大好きです。
犬、猫はご主人の帰宅をずっと外を眺めて待っていることもあります。
そのため外を眺めることのできる窓をつくってあげることが望ましいでしょう。

狭い所に寝るのが好き。

犬はそれほどでもないのですが、猫の場合狭い空間で寝る事が多いです。
又、縄張り意識ガ高いため、自分の場所を確保する習性もあるので
専用の場所を作ってあげると良いでしょう。

一人ぼっちは基本的に嫌。

動物も人間と同じで、独りぼっちは嫌いです。
家族が集まるリビングなどに、くつろぎのスペースを作ってあげると良いです。

・暑さに弱い。

犬や猫は体温調節が苦手です。
体の熱を冷ませるような日陰になるスぺースがあると喜びます。

 

猫の特徴とポイント

高い場所が好き。

キャットウォークを作ってあげるのが理想的。
木造住宅であれば梁などを現わすだけで
それがキャットウィークの役目を果たしてくれます。

日向ぼっこのスペース(出窓)などつくってあげるといいでしょう。

日向ぼっこが好きな理由は2つあります。
体温調節とノミやダニなどの害虫駆除のためだそうです。

狭い場所が大好き。

先ほども言いましたが猫は狭い場所が大好きです。
少しの隙間があるとそこに入り込もうとします。
わざと、そういう空間も作ってあげると良いです。

・猫は一人ぼっちでも気にしない。

猫の場合、その場所に誰かが居れば甘えてきますが、犬と違いいなければ居ないで
たいした気にすることはありません。
犬は飼い主が見当たらなくなると、飼い主を探したり
居ない間、鳴き続けたりしますが、猫はそうでもないんです。
犬と違い、人よりも場所に執着する生き物です。

・爪とぎの設置は必須。

小さい時からであれば、一匹に対し3か所程度設置してあげることで
それ以外の場所では爪とぎをしなくなります。
普段から行動を観察し、通り道の近くに置いてあげると良いです。
またテリトリーを見まわる習性があるので
自由に歩きまわることができるように猫専用のペットドアも便利です。

 

ペットの健康を考える

・リビングなどは極力物を置かない

猫、犬両方に言えることですが、たまには走り回れるようにするために
極力障害物などを置かない事をお勧めします。
部屋が狭くても、壁周囲を周れるよにしてあげると良いです。
例)ソファーは壁から50㎝離し後ろを通れるようにするなど・・・
とにかくちょっとでもダッシュできるようなスペースを作ってあげましょう。

・ドックラン、キャットウォークを設ける

やはり運動という意味では、思いっきり動くことが出来るスペースがあれば良いです。
人間とは違い、走る事でしか運動をすることしか出来ません。
二階建ての場合は、階段などを使って遊んであげたりすると
登り降りをしているだけで運動になったりします。

・どうしても場所がない場合は、自分がペット目線で遊んであげる

場所がない場合は、人間の子供同様、こちょこちょして遊んであげたり
もっと言えば、戦いを仕掛けたり・・・
ペットを飼ったことがあれば、戦いは経験している方も多いのではないでしょうか?
「ん?自分だけでしょうか」自分は今飼っている猫としょちゅう戦ってます(笑)
そんなことをしてあげるだけで、運動不足や肥満解消にもつながります。

 

ペットの安全を考える

・水廻りのスペースでは入ってはいけないところをしっかり区別する

特にキッチン廻りは、油や熱湯を使っている場所であるために注意が必要です。
普段からしつけをするか、メッシュ金網等で入れないように区切ったりすることが重要です。
また、風呂場においては、洗濯に使うため浴槽に水を溜めっ放しにしている場合は
絶対に中に入れないようにドアを閉める事を心がけましょう。

・スベリ安いところは手を加えてあげる

特に猫のためのキャットフォークやステップなどは、木の素材を生かしそのまま壁などに設置しがちですが
少なくても、バランスを崩した時は爪を立てたら踏ん張れるようにした細工をしてあげましょう。
自分の場合は、既製品でも必ずホームセンターなどでⅯ売りをしている3㎜程度のカーペット購入し
その形に合わせて天盤だけでもボンドなどで貼ってあげています。
天井や吹き抜けに設置しているキャットウォークからの転落では
さすがに猫でも落ちた場合、怪我をすることがあります。

・警戒心のある場合は第三者への接近に注意

猫の場合は、ほとんどの場合逃げますが、犬の場合は一緒に住んでいる人を守る!
自分を守る!そういった行動をする場合があります。
人慣れしていない状況であれば、玄関先で区切るなどして
来客した人に飛びつかないようにする・・・などの工夫が必要です。

・留守にする時は温度管理に注意

猫、犬とも寒さにはそれなりに対応しますが、さすがに近年の異常な暑さには注意が必要です。
特に犬の場合は暑さに弱い傾向にあるので、夏季の暑い日は留守にする時には
冷房をつけるのを忘れないで欲しいです。
室内温度は28度を超えないように管理しましょう。
冷房可動の温度設定は25度にしておくと、28度を超えることはないでしょう。

※ペットとドライブしたときの車内では特に注意が必要です。
人間の赤ちゃんでさえ、死亡させる事例があるくらいですから。

 

犬と暮らす家の間取りのポイント

犬は一匹でいることを極端に嫌い、とにかく周りと戯れて
遊ぶのが好きな習性があります。

その点を考慮した間取りのポイントを大きく3点に絞ってご紹介します。

【アイリスオーヤマ公式】アイリスプラザ

走るなどの運動が大好きな犬を思いっきり遊ばせる動線確保が重要

ドックランで自由に駆け回れるようにする

ドッグランがあれば犬は自分のペースで運動出来るので、運動不足の解消や
ストレス発散に最適です。

ただし庭にドックランを設ける場合は、脱走防止や外との視線を遮るように
塀や囲いを必ず設けましょう。

また、ペットが口にすると中毒を起こす可能性のある植物もあるため
植える植物には注意が必要です。

また、お散歩や庭での運動が楽になるように、外から入ってくる際に
汚れを落とすための動線を考えることが重要です。

例えば、ドックランのある庭と玄関と洗面室を並列して
配置する間取りはおすすめです。

庭からウッドデッキなどを通して洗面室へ直接入れるようにすることで
お手入れスペースとしても利用可能です。

玄関に入らずに庭へ入れるような入口を設けることで
散歩から帰ってきた際もスムーズに足を洗い家の中へ入ることができます。

らに玄関アプローチからも庭からも行き来できる、足洗い場を設けましょう。
泥だらけに遊んでもそのまま家に入る前に

全て流して綺麗にしてから室内へ入ることができて便利です。
上記の掲載事例は実に効果的な動線です。

外側の入口から玄関までのアプローチを広く取り犬も遊べる中庭空間としています。
きちんと塀もあるため飛び出し防止や、プライバシーも確保されています。

玄関に入る直前の左側に、汚れた足などを洗うスペースもあります。
駆け回れる快適なドッグランです。

庭のスペースが取れないという都心部などでは、屋上を利用することも可能です。
その際は、屋上部分に足を洗うスペースなどを設けることを忘れないでください。

 

  • 室内も運動スペースを考えて回遊動線はしっかり確保する

リビングにペットスペースを設けるという話は前回お伝えしましたが
さらにプラスして、そのペットスペース周辺を動き回れるように

リビングや廊下も含めた配置にすることがポイントです。
外に出ることができない日や、家で留守番をしている最中など

室内で運動できるようにすることでストレスを発散させることが可能となります。
回遊性のある動線を実現するには、やはりリビングの広さを

よく検討することが必要でしょう。

 

お出迎えをするのが好きな犬のために、窓を設置

見晴らし窓は犬の目線に合わせて、床に近い位置に配置するのがポイントです。
階段の踊り場など、犬の動きまわる動線を考え設置することをおすすめします。

お出迎えのために玄関脇に小さな小窓を設けるなど
さらに水飲み場も兼ね備えておくと便利です。

 

ペットコーナーはLDKのすぐ傍に設置する

孤独を嫌うペットにとっては、家族の居場所と近い
リビングにペットコーナーを設けることがおすすめです。

もちろんプライバシーが保てるような工夫や人との動作を分けて
リラックスできるような配慮も必要となってきます。

おすすめは、体温調整が苦手なことや外を眺めるのが好きな犬のために
サンルームやインナーテラスをペットコーナーにするというアイデアがあります。

窓に近いので外を見ながら快適に過ごせる点や
室温も比較的保たれるため、犬にとっては過ごしやすい環境となります。

 

猫と暮らす家の間取りのポイント

猫と言えば、自由気ままで気分屋というイメージがあります。
そんな猫と一緒に暮らす家を建てる際に、どんな点に気を付けるべきか紹介します。猫ならではの動線を作ってあげることで、快適な家になることに違いありません。

掲載事例:「ペットと暮らす都市型3階建て住宅」 大和ハウス工業株式会社

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猫も動くのが好き!特に上下運動などの高い場所はお気に入り

  • キャットウォークは猫にとって必須空間

ポイントは躯体の梁などを利用してキャットウォークをつくること。
1・2階を吹き抜けにすることで高い場所への上り下りが可能となります。

特におすすめはリビングなどの吹き抜けに設置するキャットウォーク。
家族の集まる場に猫の居場所を作ることができます。

吹き抜けが根くても、天井から30㎝ほど下げて猫が通る
板を設置しても良いでしょう。

吹き抜けの場合はキャットウォークを利用して
1階と2階を行き来できるので、猫にとっても最適な移動空間となります。

  • キャットステップも配置して上下運動!

高い位置にあるキャットウォークまでの動線も運動の一環として
互い違いの造作棚を配置することで、さらに猫の楽しみが増えます。

それがキャットステップという上り棚のこと。
ポイントは、リビングにある飾り棚の一部を猫の通り道として利用することで

余分なスペースは必要ありません。
高い場所が好きな猫は、吹き抜けの空間を活用することで快適に過ごせます。

適度な距離感が保たれ、猫は近すぎないことに安心感を覚えます。
人は猫の存在を感じつつリビングなどでゆっくり過ごせるので

非常に効果的な間取りです。
さらにポイントとして吹き抜けの上部のキャットウォークスペースに

窓を合わせて配置してあげるととても良いです。
猫は日向ぼっこも好きなので、キャットウォークと

窓が隣接するのは理想的な配置です。

  • 猫通路を家の中に作ること

自由に動き回れるように、行き止まりを作らない通路を検討することも重要です。
キャットウォークもその一部として猫専用の廊下や通り道をつくることで

ストレスなく家を動きまわれます。
また壁などにペットドアを設けることも検討しましょう。

 

好きな時に通れるように「ペットドア」はなるべく取り付けてあげましょう。

猫通路が必要なほど、家中を歩きまわる猫にとって
壁やドアに専用の扉を付けることで、自由に部屋の出入りなどが可能となります。
鍵付きのペットドアもあるため、外出時などは閉めることもでき便利です。

 

日光浴も大好きな猫は窓辺スペースも居場所の1つ

猫は日光浴がとても大好きな生きものです。
窓から外を眺めて落ちつくスペースを作ってあげましょう。

窓前の棚の幅は猫が乗れる程度のスペースを設けてあげるとよいでしょう。

 

綺麗好きな猫の習性を理解して、トイレや汚れを落とすためスペースをしっかり確保する

排泄物を隠す習性のある猫が、トイレを落ち着いてできるようみ
人目が気にならない場所に設置することをおすすめします。

洗面所は処理もしやすいためおすすめです。
死角になるように壁などで囲うなど検討しましょう。

また毛並みを整えることや汚れを落とすために
猫用の小さなシンクもあると非常に便利です。

猫の行動を制限することなく自由な動線を計画することで
一緒に暮らすご家族とも適度な距離感が生まれ

お互いにストレスなく快適な家が実現できるようですね。

 

爪とぎは数カ所設置してあげるとよい

猫の爪とぎは一カ所ではなく数か所に設置してあげると良いです。
人間が決めた場所一か所に爪とぎを設置しても、猫は自分好みの場所を見つけて

ある程度決まった場所で詰めをとぐようになります。
なので、移動できるタイプを用意し場所を変えつつ状況を見ながら決定してあげると良いでしょう。

 

ペットにあるあるの困った問題の解決方法

ペットと暮らす家では、汚れ・音・臭いが主な困りごととしてあげられます。
今回は、そんなお困りごとを解決する方法として注意すべき点を簡単にご紹介します。

汚れが目立つのは床と壁

は汚れや傷に強い加工の施されたペット専用のものを選ぶといいでしょう。
汚れた場合を想定して、簡単に掃除ができることや

取り替えが楽にできるなどの点も考慮しましょう。
特に、クッションフロアーやタイル張りがおすすめです。

クッションフロアーやタイルは、取り替えが容易であるのでメンテ的にも楽です。
また、水洗いなどの掃除が簡単です。

 

は、汚れに強いクロスはもちろんですが、腰壁がおすすめです。
ペットの高さに合わせて、床から90cm程の部分に

張り付ける板材などの壁です。
汚したり、壁にひっかきキズを付けられたとしても

DIYにて自分で直すことも比較的簡単に出来るでしょう。
腰壁だけ取り替えることができるのでペットを飼っている家には最適です。

 

鳴き声などの音を抑える工夫

特に犬の場合は吠えることもあるため、近隣住民への配慮として
鳴き声を抑えることも必要となってきます。

また外部への音漏れだけではなく、室内で動きまわるペットの足音は響くものです。
外部の音漏れと合わせて足音対策をすることも快適な暮らしを

実現するためには重要なポイントです。
足音の防止には、床をカーペットにすることが最適。

床材の中でも滑りにくさという点でも優秀なカーペットですが
音防止の効果も期待できます。

 

気になる臭い

ペットのトイレの周囲に換気扇などを備え付けるなどして
空気環境を常に整える必要があります。(窓近くでも可)

またクロスや床材など消臭効果のあるものを選ぶことも重要です。
最近の住宅は「24時間換気システム」を導入される施主も多くいるので

その場合、常に空気の入れ替えが行われれいるので、そういお宅はさほど気にする必要はないでしょう。

それでも気になる場合は、ペット用の消臭剤などを使うと良いです。

 

まとめ

いろいろとペットの習性やそれに対応するための間取りのポイントを
長らくお伝えしてきました。

人がいろいなアイデアを出して計画を立てることで
ペットも快適に暮らせる家が実現します。

かといって、なんでも取り入れようとすると、費用の問題も発生してきます。
なので税金など様々なことを取捨選択していく必要があります。

そんな時に、建てる施工会社がどこであるかは非常に重要です。
皆さんの要望を理解し形にできる提案力がある会社を選ぶことが大切です。

そんな施工会社を選ぶコツは、その会社がペットと暮らす家を建てた
実績がどれ程あるかです。

実績があれば初めて家を建てる皆様には気づきにくい点や
心配ごとに対する回答も的確です。

しっかりした実績ある会社を選ぶことをおすすめします

ペットのことに限らず、専門的な業者を探したい方は以下の記事も参考に!

 

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