住宅の工程管理!業者はどのように決めている?

計画/疑問

円滑に住宅工事を進めるためには工程管理が重要

住宅を工事するうえでいろいろ大事な事がありますが
中でも重要になってくるのが、工程を管理するための工程表です。

工程表には、工事の順番や作業内容、作業日数などが書かれています。
住宅の工事といえども、多くの工事業者が関わってきます。

それぞれがあらかじめ立てられたスケジュール通り作業をこなすことが
コストや安全面、品質面に深く関係してきます。

工事開始から住宅完成までを円滑に進めるためには
工程表が無ければ管理が出来ません。

工程表といえば、各工事業者が管理するものだと考えられがちですが
個々の作業はもちろん、全体を管理する上でも

施主の立場からも工程表や作業の進み具合の情報を共有することが大切です。

工程表がないと発生するリスク

工事現場

工事をするうえで重要な役割を果たす工程表ですが
もし工程表が作成されない場合は、どのような問題が起きてくるのか・・・?
工程表がないと発生するかもしれないリスクをまとめてみました。

計画的に工事が進められない

工程表は工事をする順序などを決めるいわばスケジュール表みたいなものです。
あらかじめ作っていいた工程表に沿って、工事の段取り、作業日程を決めながら

工事を進めていきます。
なので工程表がない状況で工事を行うのは、日程の管理が出来なくなるため

段取りなどをする上で現場に混乱を起こしかねません。
担当が毎日現場に来て、ちゃんと工程の指示、段取りを的確に職人さんに

伝える事が出来れば、現場サイドとしては工程表は無くても良いかも知れません。
ただ、お客さんとしてはやはり簡単でもいいので、およその日程が欲しいものです。

なので、工程表は担当者用でもいいので作る事が工事を円滑に進める事が出来ます。例えば、A作業という工程を終えてから作業する

B作業をする業者がいたとします・・・
A作業がまだ終わっていないのに

そのB作業をする業者が終ってるものだと思って
明日から作業に取り掛かる!となった場合!

B作業をする業者は作業を進めることができません。
スケジュールがずれ込むことで後の作業が短期間で仕上げなくてはならず

安全面や品質面でトラブルが発生してしまう可能性が高まります。
住宅工事は、工程表に記載された作業を着実にこなしていくことで完了します。

ただ勘違いをしていけないのは、工程表を書いたからと言って
一日たちともズレこまない工程表は住宅規模くらいになると、そうはいきません!

最終工期は守るのは原則ですが、途中の工程まで1日たりともズレない
工程表を書くのはほぼ不可能と考えます。

極端な話、コンクリート打つ日に雨が降って出来なくなった時点で
1日~3日はずれ込みます!

何処の工務店、メーカーもそうだと思いますが
中間の工程が日程通りに進んでなくても、最終工期日には

間に合わせるように調整をしていくのが一般的です。

施主へ不信感を与える

住宅工事での作業では、施主と作業者の信頼関係は、非常に重要なポイントです。
工程表は何をどんな風に進めていくか、先の作業を示すものです。

工程表が施主に提出されていなければ、施主との連携がうまく取れなくなり
不信感を生むきっかけになってしまいます。

不信感があると、通常なら気にならないような
些細なことでも、トラブルに発展してしまうことがあります。

そうならないように、あらかじめ工程表を制作し、施主にも提出したうで
工事を進めていくことでトラブルを回避出来るのではないでしょうか。

工程表はこのように作成されていきます

ノートパソコン

工程表を作るときは、どのようなポイントに注意すれば
分かりやすい工程表が完成するのでしょうか。

工程表を作成するときに意識したいポイントを整理してみましょう。
工程表を作成するのが難しい、工程表を作成するのが面倒だという方は

ぜひチェックしてみてください。

期間は工程ごとに設定する

工程表の作成でまず基本となるのは、「期間」の設定です。
工事開始日から納期までに工事を終了させるためには

どの工程にどれくらいの期間を費やせるのか
前もって計画しておく必要があります。

期間は工程ごとに分けて、少し余裕をもった期間を設けて作成するのが基本です。
期間の設定を適当にしてしまうと、作業に関わる

多くの人に甚大な迷惑をかけてしまいます。
期間の設定は入念に行うことがポイントです。

天候に影響を受ける工程はあらかじめ把握しておく

工程表を作るときは、工事の進捗が天候の影響を受けやすいことに留意する事を
常に考え作成することが大切です。

特に基礎工事や防水工事、左官工事などは天候の影響を受けやすく
雨の降り方によっては、当日だけでなく

その後数日間作業ができないケースも多々あります。
天候に影響を受ける工程をあらかじめ把握しておき

その工程が近くなってきたら、天候をチェックしながら
計画をしていくことが大切です。

編集や共有は簡単に行えるようにする

これまでは、エクセルやワードで工程表が作られるのが一般的でしたが
最近では紙で工程表を作成するだけではなく、webツールを使って

工程表を管理するケースが増えてきています。
Webツールを使えば工程に変更が出た場合でも

すぐに編集できるだけでなく、誰でも時間や場所を問わずに
工程表が確認できるという、紙の工程表にはないメリットがあります。

工程表に変更が出ないことがベストですが
実際にはスケジュール通り作業を行なうのは難しいものです。

変更が出たときに、いつでも変更が確認できる状況にしておくことは
施主の信頼を得るのにも役立ちます。

各工程は作業内容ごと詳細に分ける

工程表を分かりやすくするためには
工程を具体的な作業ごとに分けて作ることがポイントです。

細かく分けることで、作業の順番やそれぞれの関連性が分かりやすくなり
見やすい工程表に仕上がります。

細かく分けておくと
万が一作業に遅れが発生してしまった場合に、次の工程での調整も、前もって
検討できる
ようになるため、最終的な納期遵守に役立ちます。

担当者が誰なのかを明確に記載する

多くの工事業者が関わる住宅工事では
工程表にどの部分を誰が(どの業者が)作業を担当したか

明確に分かるよう記載しておくのもポイントです。
作業に遅れが出た場合や、トラブルが発生した場合

スムーズな連絡・確認ができることがメリットです。
担当を明確にすることでお互いに責任感が生まれ

高品質な作業にもつながります。担当業者が分かれば
トラブル発生時の責任の所在が分かりやすいとして、

主からの信頼も得られるでしょう。

施主が見てもわかりやすいような表現で記載する

誰が見てもひと目で内容が分かるような、分かりやすい工程表
作成できればベストです。

住宅の仕様によっては、専門用語や資材名などがたくさん記載される
工程表になることがあります。

施主がある程度知識を身に付けておくことは基本ですが
施主が工程表を見ても、専門用語ばかりで分からないというような工程表は

少し不親切だと言えるでしょう。
施主の信頼を獲得するためにも、施主に工程表を渡す前には

専門用語が頻出していないか、一般に
通用しないような呼び名になっていないか

略語を使っていないかなどの点をチェックしておくことを
おすすめします。

余裕があれば
知識レベルに合わせて工事業者用と施主用に分けて作成するのも良いでしょう。

無理な工程を業者にぶつけると手抜きをされる。

完成時期は大体の方はいつ頃までといったイメージを持っているとは思います。
基礎が出来ている時点で大工さんが入ってきます。

基礎の日程を考えずに、基礎工事が完了した後に
大工さんが乗込んできた日程で考えると、通常2か月~3か月でしょう。

納め方、大工さんの作業スピード、残業の時間などで
もっと短縮される場合もありますが、普通に仕事をして、普通に日曜日を休んで

一服時間を取っていれば、これくらいの期間だと思われます。
そんな中、完成する日は決まっている。

しかし、初めての新築住宅を建てようと計画したり、迷ったりしているうちに
準備期間に日数を費やしてしまい、気づけば完成まで2か月半になってしまった!

こんなことも多々あります。
また、そもそもきつい日程で業者に、これまでに完成させてほしい。と言われると

当然、業者は「NO」とはいいませんよね!
しかし、元請は良いとしても、現場で働いている大工さんはそうはいきません。

出来ないものはできないのです。
しかし、元請はお客様に約束した以上引くことはできないので

大工さんに押し付けます。
そしたら、大工さんは出かす方法を考えます。

それは、実際この仕様で納めなければならない事を
日数がないのと、構造的には問題ないからと判断し

仕様を無視して早い方法で施工してしまったり
また、いつもなら棟梁がチェックしてやり直しをしている納まりでも

直す時間が無いので、そのまま作業を進めてしまうなど
そんなふうに、大工さん的に精神的に追い詰め

いつもの判断が出来なくなる状況が起こってきます。
誰しもが経験があると思いますが、時間が無いと自分ではここ直したい!

そう思っても、残り時間が足りないとなった時に、手抜きではないにせよ
このまま直さないで提出してしまおう!

心境的にはそんな感じです。
工事日程は余裕を持って、施工してもらいましょう。

施工業者がいついつくらいまでに完成できますと言ったときには
「もっと早く完成させてほしい」と安易に言わないことをお勧めします。

まとめ

工程表は各業者と打合せをして決まっていきます。
これくらいの作業量なら〇〇日が必要!

この納まりをするのであれば、手間がかかるので〇〇日が必要!
こんな打合せを各業者と話し合いをしながら決まっていきます。

そういった打合せをして、組み込んだ日程をお客様に提出します。
しかし、プロが作成したからといって、工程表は正確なものではありません。

天候、業者の都合などで、日程がずれ込むこともあります。
現場をお客様が見に行ったときに、工程表と違い遅れてませんか?

そんなふうに、現場であおる発言は控えましょう。
遅れていた場合は、残業、人の手を増やすといった対策をして

頑張って完成を目指しています。

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